本日の感想文。

2006年06月16日(金) ブログ小説

とあるブログ小説を読みました。
男の人が作者のようで、しかも自分の経験を綴ったものらしいので、タイトルその他は伏せておきます。

読みにくかったのは確かです。
後ろから読まなくてはならないので、まずは頭を探す事から始めなければなりませんでした。
また、小説というには……ちょっとこなれていない感じもして、物足りなく思いました。
ですが、知らない人の本音の身の上話をきいているような……。
何と言うのでしょう? 事実は小説よりも面白い。
もちろん、脚色もあるでしょうし、自分自身に都合良く書かれているところも、もしくは自嘲的に貶めているところもあるでしょう。
創作意図があまり感じられないにもかかわらず、何とも面白く読み終わる事が出来ました。
特に後半は、かなり書き方もこなれてきたのか、登場人物の人となりがわかるようになってきました。

主人公は……これが作者モデルだとしたら、申し訳ないのですが。
どうしようもない男です。寂しがり屋なのか、甘えっ子なのか、ひっきりなしに女性とつきあい、結婚もし、離婚もします。ネット中毒のような感じで、そこでナンパしまくっては、多くの女性と関係を結んでいきます。
なんちゅうー男だ!(ーー; と思うのですが、憎めないところもあります。
好感が持てたのは、あまり美化していないところでしょうか? 
誰にでもつきあって欲しいと声をかける男だ、と、女にからかわれたり、それほどいい男でないから、こうしないと女に不自由する……と思い込んでいたり。
でも、後半に行くに従って、女性に尽くすタイプだということもわかってくる。
つまり、欲しい欲しいだけじゃなく、がんばっているんだよなー彼も……って感じ。こまめでいじらしいくらいです。
女性を蔑まないところも、偉ぶったところがないところも、すんなり読めた要因だと思います。

好きなエピソードは、女グセが悪くて離婚・結婚を繰り返す息子に、母親がマンションを持たせる所。部屋を借りるから落ち着けない。家があれば、落ち着くだろう……という、はい? という意見だが、実にその通りなのかも知れないと思いました。
それは『自分の家』というものが、非常に人間に精神的な落ち着きをもたらすことを知っている人のアドバイスだと思います。
そして、このお話のラストに、何となくこの主人公もこれで落ち着くのかもしれないな……という余韻を持たせている。

私には、こんなつきあいはしたくないし、出来ない。
煩わしいメールに追い回されるくらいなら、お一人様がいいくらいのタイプなので、彼と彼を巡る女性たちの存在が不思議なくらい。
だから、しっかりしろよなーと思いつつも、正直な文面に感動すらおぼえました。
面白い世界を見せてもらったな……と。
それと、時々自分と違う人間が描かれていて嫌になるのは、その人たちが受け入れられないのではなく、描き方が嫌いなんだな……とも思いました。
見かけは違いそうですが、もしかして光源氏タイプの性格なのかも?(^ー^;
ほぼ実話だとしたら……これからは幸せになってほしいな、と思ったり。


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