2006年03月25日(土) |
【映画】アンナとロッテ |
……というと、どうもミュージカルの【二人のロッテ】を思い出してしまう私なのですが、こちらは非常に重たいテーマのお話でした。
両親の死によって引き裂かれた双子の姉妹・アンナとロッテ。 二人はお互いを心配しながら育ってゆくけれど、育てられた環境・戦争などから、異なる価値観や思想になっていく。そして、ついに喧嘩別れしてしまい、老齢になるまで仲直りすることなく過ごす。 どちらが悪いのでもない。どちらの考え方も生き方も間違っていない。 その間に誤解もあった。でも「そうね」の一言でわかりあえるほど、受けた傷は軽くない。 ロッテに比べて恵まれない環境で育ったアンナの、苦難を必死に耐えて生きてゆく姿に感動をおぼえる。そして、ロッテが「その生活には一日たりとも耐えきれない」という言葉にも共感する。 恋人を思うロッテの気持ちが、アンナの「ユダヤ人」という一言で彼女への不信感となってしまっても、仕方がないと思う。
なんだか拙作の【陽が沈む時】を思い出すようなテーマでした。 おりしも双子……。(^ー^;
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