2005年11月06日(日) |
月島瑠奈さんの【とりあえず,ゲンジツ。】 |
日常ころころ転がっていそうなお話。 ……でも、当事者には人生終わりか! っていうような、落ち込んだ感覚。 一人身に、幸せそうで楽しそうなあたりの空気は、けっこうな疎外感があるものです。 あーあ、あるある、よくわかる。 で、自分が時にこのバカ女の立場になったりするくせに、それはそれだったりする。
短い作品ではあるけれど、起承転結きれいにまとまっていて読みやすく、すんなりと主人公の気持ちに入っていけました。 出だしの観察力に比べて結の部分のインパクトが弱く、「だから、どうしたの?」と言いたくなる終わりではあります。 でも、率直な気持ちが実に気持ちよいほど飾らずに書けているところが、とても好感が持てました。
(a&c投稿済み感想)
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