本日の感想文。

2005年04月09日(土) むごい天気…(−−)

昨日からひどく風が強く、しかも時々雪になるありさまです。
春よ、いづこ……。
とはいえ、5時でまだ明るいなんて、やっぱり確実に春の日差しだよなぁ。
余りの寒さに黒タイツをはいた自分が、てーんでおしゃれじゃないや。
(^−^;

今日は、本屋を回りまくりです。
初めは買うつもりがなかったパーフェクト・ガイドですが、皆さんの評判を聞いているうちに、見たくなって……。
やっぱりネットで買おうかな? 私が見たかぎり、見つけられませんでした。
しかも……本の衝動買いをしてしまうんですよ。(^0^;
今日は、5冊も、しかも三軒はしごして買ってしまいました。

あと、今日ははじめての【日本語】の日でした。
ひらがな・カタカナのお話が面白かったです。
あと、習いに来ている人たちのほとんどが、海外にいたことがあるとか、ペラペラ英語が話せるとか、外国の人とふれあっている人が多いですね。
日本人なのに日本語や日本の文化を知らないということで、恥ずかしい思いをした経験を持つのでじょう。

言葉って奥が深いわ……。って、深いほうがいいね。

ひらがなの書き方なんかの図を見ていると、子供の頃を思い出すなぁ。
また、使われなくなった文字【ゑ】とかを書くと、きっと五十音表のすべてのひらがなが、外国の人にとっては慣れない文字なんだろうと思います。
実は、私は左利きだったので、どうしてもひらがなが鏡文字になってしまったんですよ。今でも普通の人より鏡文字が上手に書けます。(^^)
【ん】という文字を不思議に思ったり、【も】と【き】の書き分けができなかったりしたことを思い出します。
そんな事情もあって、私はひらがなやカタカナを覚えるのに苦労したんですよ。先生にもバカだと思われていましたし。
小学校1年生で習ったことが、今になって役立つとは……。

***

NHKスペシャルで胎児細胞を使う最新の再生医学のドキュメンタリーをやっていました。
ドキドキしてしまいました。
最新医療の輝かしい未来を見た思いと同時に、倫理的な観点からいいようもない恐怖を感じたんです。
見ながら、ずっと……自作の【森の人々】のことを考えていました。
えっと、深く語るとこれから先のネタばれなので語れないのですが、今までのところでもちょっとこれに似たことが語られています。

【森の人々】は、人間を食べて再生する生き物です。
彼らは、人類を滅ぼすわけにはいかない。人は餌なのです。
よりよく生きるためには人をも食らう……という究極の種族なわけです。

で……ぞぞぞ、としたのは、自分の身のために、やはり人を使うようになるんだってこと。
こういう考えが当然になったら、やはり人類に将来はあるのだろうか? ってこと。
反対派の女性が障害を持つ女性で、おそらくその研究が進んだら、自分にも恩恵があるのでは? と思われる人だったのが印象的です。
彼女は、弱者である胎児を利用することが当たり前になれば、年配者や障害者さえも切り捨てられる世の中になると思っているのです。

でも、実際に障害に苦しんでいる人、難病に苦しんでいる人がいて、中絶によって命を奪われている子供がたくさんいるのも事実です。
この医療は、やはり必要なのでは? と、恐ろしいながらも思ってしまいました。
おたまじゃくしのような子供(胎児)よりも、今目の前で苦しんでいる人のほうが、リアルに感じてしまうからなんですが。
ううう、でも、水子の霊ってどうなるんだろ? などと、考えると、やはり倫理的に嫌だなぁ……揺れるなぁ。

一番嫌なのは、たぶん、胎児の売買とかが闇取引されたり、子供を売るために作る産業が盛んになったり……って考えられることかな?
ちょっと、生活するのにお金が足りない、じゃあ、がんばって子供作ってうりますか? なんて、当然になったり。
「え? どうしてそれが悪いの? 困った人を助けることにもなるんだよ? 避妊するよりもお金にもなって、人助けもできていいじゃない?」
なんて、意見が当然のように語られたりして……。
それに、かつて映画で臓器の闇取引のために組織的な人間狩りをするという映画もあって、人身が商売に成り立つって……。
やっぱり、そんなの怖い。

といいつつ……私は、この医療の研究は進めるべきだと思います。
かつて、血液も闇取引されたらしいですが、今は多くの人の善意の献血で、多くの人々が助かってして、多くの血液製剤もできているわけです。
血と命じゃ重さが違いすぎますが……。
それらの研究が引き起こすだろう社会的認識や倫理の破壊を恐れることではなく、議論を尽くし、ルールを作り、それを守る努力をすることではないかなぁと感じています。

倫理的に問題なのは、中絶胎児を利用することよりも、胎児を中絶することのほうが大きいのでは? とも思うんです。
でも、多くの場合、中絶というのはやむなくなされていることが多い。
いや、もうこれ以上はいらん……で中絶もあるんだろうが。
いずれにしても、倫理的な理由だけで、中絶がこの世からなくなるとは考えられないんですよ。それこそ、婚前異性交際禁止・結婚後もしっかりとかs族計画を立てましょう! なんてことが当たり前にならないのですから。

キリストが最後の晩餐の夜に、パンを自分の肉とし、ワインを血とするシーンがありますが、私はクリスチャンじゃないのでよく意味がわからないのです。
でも、時々、臓器移植とかこういった微妙な医療問題のことをあれこれ考える時に。
「体は確かに器であり物だよなぁ……。体だけでは、私とは言えないもんなぁ。じゃあ、死んじゃったときに灰にされるくらいならば、リサイクルして人の役にたつほうがいいなぁ」
などと思うんです。
でも、そんなことを言ったら、両親に泣かれました。(^0^;
灰にしちゃうくせに、切り刻まれるのはやーってことで。
確かに、死んだってもしかしたら痛いかもしれませんしネェ?
(ということで、私はドナーカードを持っていません。臓器目的の誘拐・殺人も、当然お断り♪)

このように、ゆーらゆーらと考えは揺れますが、どうせ捨てるなら誰か拾えよ! みたいなケチな考えも働いているのか、肯定派のようです。

***

中絶に反対の立場を示していたヨハネ・パウロ2世のお葬式も無事に終わりましたね。
ニュースで総理が行かないのはなぜ? という意見がありましたが、私もそのように思います。
和平と協調を訴え続けてきた法王の葬儀に出ることは、法王への敬意を示すことでもあり、日本も平和を訴えるチャンスでもあったのでは? と。
国連の常任理事国を目指している日本ですから、アピールも兼ねて行くべきだったんじゃないのかな?

しかし、今はけして治安がいいとは思えないローマの街で、皆さん寝袋で野宿して、何も大きな事件が起こらなかったというのは……。
神のご利益か? ローマっ子の気合でしょうか?

***

チャールズ皇太子とカミーラさんの結婚。
法王の葬儀に隠れてずいぶんと地味なものになっていました。ニュースも心なしか寂しかったような……。
でも、派手な結婚式をすべきではないですね。
かえってこの時期でよかったのかもしれません。

でも、私はこの二人がゴールインできたことを、心から祝福したいです。
多くの間違いを犯し、多くの不幸も招いたことを考えれば、人の上に看板としてふんずりかえるのは望ましくないですが、ここまで愛を貫くってことは、普通の人にはできません。
この二人の最大の過ちは、最初にお互いを選んで結婚しなかったことでしょう。
できない無理はするもんじゃないですね。


 < 過去  INDEX  未来 >


姫 [HOMEPAGE]

My追加