クリスマスに無理やりダンナについていって、ジャズを聴きに行きました。 といっても、ダンナの友人が組んでいるバンドの演奏会なのですけれども。 ジャズはあまりよくわからないのですが、生の演奏を聴くのはいいですよね。 私は個人的にサックスの音が好きです。柔らかくて快いです。
さて。 実は、お客さんの中に耳が不自由な方がいたのです。 どうやら演奏している人の彼女らしく、クリスマス・イブのデートということで連れてきたのでしょう。 演奏の合間に集まって、見知らぬ同士ではありますが、バンドの人たちとその連れで会話が弾みました。 でも、彼女だけは話にのることもなく、むっすりしているのです。 ふと、彼と話をしているのを見て「あぁ、なるほど」と思ったのですが、後から来た人には、そのことがわからず。 隣でむすっとしている彼女が気になって仕方がなかったのでしょう、話かけてみたりしました。が、当然彼女は知らんぷり。 慌てて彼氏が「少し耳が悪いんです」とフォローしました。 その人は、大人ですから「ああ」と言っただけで、さりげなく話を元に戻しました。
でも、もしも誰も知らなかったら? だって、彼女は見かけまったく健常者なんですよ。 口を開けばやや発音がおかしいから、耳が悪いんだなぁと思うけれど、普通は誤解されちゃいそうです。 だからといって【私は耳が悪いから無視したらごめんなさい】と表示しておくわけにもいきません。 何も知らなかったら「なんてとっつきにくい人なんだろう?」と思われてしまう可能性大です。 少しだけお話した感じでは、明るくて元気なタイプで、バレーなどをやっている活発な人みたいです。 だから、第一印象とはかなりちがうらしい……とはいえ、それ以上のお話にはなりませんでした。
英語の先生いわく 「ネイティブは音がないのを嫌う。だから、考えがまとまらないときでも、あーとか、うーとか、ふーむとか、言いなさい」 確かに……。 でも、それができない場合はどうすればいいんでしょうねぇ? やはり、なんだか感じが悪いぞ……って誤解されてしまうのでしょうか? 性格に問題があってできない人は、まぁ、仕方がないとして、したくてもできない人は、大変なハンデだと思います。 特に、見るからにハンディキャッパーという感じではないので、余計に大変ではないでしょうか? もし、私が耳が聞こえないことで誤解を受けたら、きっといじけたりしているかも? (−−;乗り越えてがんばれる人ってすごいかも?
足が、目が、腕が……というのも大変なことですが、すぐに理解してもらえないという点では、耳が聞こえないということは、もしかしたら健常者が思っている以上に大変だろうなぁ……などと、しみじみ思ったのでありました。
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