パリに住む人は冷たいというけれど、日本よりは親しみやすそうな感じがする。 ガイドブックによると、それは初めだけ……だけと書いてある。というのは、フランスでは、知らない人にでも「ボンジュール」から挨拶するので、他人は知らんぷりの日本人から見ると、礼儀正しく感じるのだそうだ。
しかし、ドアなんかは次の人を見かけると、ずっと持っていて開けていてくれたりするのが当然らしく、焦る。 そんなことしていてくれなくても! と思うのに、とにかく開けてくれている人が圧倒的に多い。 挨拶も「ボンジュール、マダム」と話しかけてくる。日本人の感覚だと、すごく高級なご婦人になった気分になる。 でも、本当は「ちょいと、奥さん!」という感覚なのかもしれない。 前にも書いたけれど、さようならは「オールヴォワール」などと言っていたら、通じない。「オブォア」か「アヴォァ」と聞こえる。
とにかくよく聞くのは「シルヴプレ」英語のプリーズに当たる。 何でも「シルヴプレ」を最後につけるといいみたいだ。「カフェ、シルヴプレ」で、とりあえずコーヒーが飲める。 メルシーやボンジュールは当然のようによく聞く。あとは「サバ」 もちろん、魚のサバではない。「元気?」「元気よ」みたいな感じの挨拶のようです。 「パルドン」は、「失礼」とか「ちょいと」とか「ごめんなさい」とかいう意味で、ちょっとモノを聞くときとか、どけてほしいとき、ぶつかったときにいう。 英語の「エクスキューズミー」と同じようだけれど、フランスでは「エクスキュゼモア」という言葉もある。こちらは、もっと謝る意味合いが強いらしく、英語のような使い方はしないようです。 さすが、謝らないといわれているフランス人? 「ヴ」という汚そうな音は、「あなた」という丁寧な言い方らしく、よく聞くし、よく見る。 「エヴゥ?」は、「あなたは?」ということで、アンドユー。 早口で「あんどゅー?」といえば、なんとなく近いかも? そう、フランス語は早口なのかもしれない。 文字数に比べて、とにかく発音する音が少ない。メルシーボクのボクは、beaucoupという長いつづりなのだ。とにかくそんなのが多い。
しかし、一番おっかしいのは「おーららぁ♪」だ。 「お」にアクセントがあって、あとはらーららーと下がる。日本人の感じでは「あれー?」とか「えー!」とか「きゃー」とか、そんな感じだと思うけれど、日本語では「あーれまー」といえば、一番感じが近いのか? 道端でもメトロでも、あらゆるところで「おーらぁらー♪」といっている。ジョークなどを言って、あきれたときなんかも使うらしい。なんか、ちょいと間の抜けた感じで、感嘆の気持ちが抜けて行くようだ。 初めて聞いたときは、もう笑い出しそうでした。でも、きっと日本に帰ったら癖になっていそうです。
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