本日の感想文。

2004年02月06日(金) 【パリ旅行記】日暮里騒動

部屋探しのためにパリへ……
といったらかっこいいのだけれど、実はあまり格好よくない貧乏旅行です。

まず、英語は片言で挨拶程度。フランス語は3、4語のみ。
これでどうやっていきてゆくんだ? てなことで、フランスお友達探しと不動産屋さんのめぼしを付けてゆこう……と思い立ち、ネットで探しまくりました。
で、一応J不動産というところがメールでのお返事が丁寧だったので、何件か見せていただくことにしました。
お友達……は、ネットでサイトを開いているフランス在住の方がいて、メールしてもよさそうだったので、メールして無理矢理時間を取っていただくことにしてしまいました。一応Uさんとしておきますか……。(サイトもアドレスも公開している方なのですが、念のため仮名)

きっと寒いに違いない……と思い、ダウンのハーフコートを着ていくつもりだったが、寸前のメールでUさんから
「パリは暖かくなってきました」
とあり、慌ててジーンズ地のロングコートに着替える。これは、ハワイに行ったときも着た夏冬OKのコートなので、向こうがどんな気候でも対応できる。

しかし、指輪のときもそうだったのだけど、いざとなったら別のことに興味が移り、逃げモードに走ってしまうのが私。
今回も小説が書きたくて書きたくて、頭に浮かんで仕方がなかった。それをあきらめ、荷物を詰め終ったのが、なんと出発の2時間前。
ハワイに行ったときに使った小さなキャリーにするか、大きなスーツケースにするか迷ったあげく、大きなケースにした。
初めからフランスに行く時は別のバッグを持つつもりだったから、荷物二つでも良かったのだけど、東京に着くまでは一つにしたいと思ったのだ。バッグをぽんと大きなスーツケースに入れて蓋をする。
これが間違いだった……。

タクシーを呼べばいいのに、600円をケチって駅まで歩くことにした。これも大きな間違いだった。
今年の札幌は暖かすぎて雪が柔らかく、キャリーが回らない。つまり、ケースを持つか滑らせるしかない。持つにはケースは重すぎる。ケースだけで7Kはあるのだ。いくら荷物が少ないとはいえ、10K近くのものを持ち上げるには苦しい。
札幌の2月には不釣合いのコートなのに、しっかり汗をかいてしまった。
雪の上をズルズル引きずっていると、手元がポキ……。
嫌な予感がした。その通り、なんとケースの持ち手が壊れてしまった。
あと駅までわずかというのに、うーん……。(−−;
雪の上を押すと埋まるので、舗装道路の出ているところを選んで押して歩く。
凍った坂道は蹴飛ばして滑らせる。そのたびにこける。時間がかかる。
最悪なのは、完全に細い雪の道だ。持ち上げると雪山にぶつかってしまう。雪山を削りながらあるくという負荷の掛かった、しかも恥ずかしい歩き方をして、他の歩行者に迷惑を掛けまくってやっと駅に着く。
見知らぬ親父に
「あんた、どこ行くの?」
と笑われる。恥ずかしい……。

駅のキヨスクでガムテープを分けてもらい、持ち手を補修。
しかし、持つわけでもなく、とりあえず引っ張ることは可能かな? 程度の強度。
どうにかこうにか空港行の列車に乗った。
旦那に送らせればよかったのだけど、一緒に行くYさんが遠慮して「自分は列車で行く」と言い切ったので、私も強く甘えるわけにも行かず……。
しかし、甘い私はやはり「せめて駅まで送らせればよかった」と後悔した。

千歳でわずかにある時間で、いきなりケースを買い換える。
所要時間わずか10分。即決34000円の出費なり。やはり小さいほうにして二つにすればよかった。
でも、真っ赤でかわいいケース、しかも軽いのでかなり気に入った。
これはラッキーなのかもしれない。

翌日成田発10時のJALに乗るので、本当ならば成田まで移動したかった。が、なんと最終便飛行機では成田まで行き着くことが出来ない。
そこで、成田まで1本でいける都内のホテルを探して予約しておいた。
それが、日暮里の【ときわホテル】である。
夜、12時半までにチェックインなので、どうにか間に合いそうだし、なんていったって1泊5200円である。指輪貧乏の私には、わずか数時間寝るだけのホテルにお金はかけられない。
しかし、このホテル、なかなかの優れものだった。
まず、駅から1分でいける。路面に面してはいるものの静か。アットホームで旅館みたい。ラジウム温泉付きで、こんな遅い時間なのに入浴させてくれるときたもんだ。
他のビジネスホテルにも泊まったことはあるけれど、部屋の広さもまずまずで5200円を考えると大満足だった。

ただ、問題は日暮里駅。
大きなケースを持って歩くには、エスカレーターもエレベーターもなく、しかも階段が長いときた。最悪である。
つくづく、スーツケースが壊れて買い換えたことは正解だったと思う。
日暮里駅をあの重たいケースを抱えていたら、どんなことになっていたかわからない。新しいケースは本当に軽い。おそらく半分以下の重さしかない。

私はつくづく思うのだ。
私って、本当はとてもラッキーな人間なのではないかと。
家を出たとたんにケース破損という悲惨な状況も、こうしてハッピーに置き換わるのだから。




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