ゼッケンの交換やら、ルアウの申し込みやら、マラソン大会前は落ち着かない。 姉は、サイン会の受け付け表を忘れてきて、憧れの選手からのサインをもらい損ねるし、どこもかしこも人ごみで並んでばかり。 どうも、今回のハワイはめぐりが悪く、入国審査から並んでばかり。思えば日本をでる前から、待たされてばかりだったような気がする。
何が並んだかといえば、一番はルアウだろう。 ルアウは、私はよくわからないのだが、マラソンの前夜祭みたいなもので、パーティらしい。 「ジェイク島袋」というハワイ出身のウクレレ奏者のコンサートがあり、姉は楽しみにしていた。 「ほら、元気はつらつのコマーシャルに出ていたでしょ?」 と、言われても、最近テレビも見ていないから、よくわからない。
呑気にアラモアナでチョコレートを買い込んでいて、時間に遅れてしまった。 が、驚いたのは長蛇の列。どうも果てがわからない。入場するのに、何キロも並んでしまった。 そこで気がついたのは、姉と私の違い。 姉は、いつもはスタスタ歩いているが、常にそのペースを変えない。私は、いつもはのんべんだらりんと歩いているが、いざという時は走るのだ。 たとえば信号。変わりかけたら私は走る。姉は止まってもかまわないらしく、歩いたまま。 今回も、少しでも前に並びたい一心から、私は走った。その結果、姉よりも10mは前に並ぶことができたと思う。もちろん、呑気に歩いてくる姉を横入りさせてあげたが。
それだけの人が入ったら、バイキング形式の食べ物をとるのも至難の業だ。 もっと至難だったのは、ビールだ。なんせ一人一杯しかくれないのだから。ただし、これも時間が進むにつれて帰る人が増え、最後は並ばなかったのだが。 ここで気がついたのは、バドワイザーはまずい! ってことだ。 昔、輸入ビールが少なかった頃は、バドっておしゃれなビールだと思っていたのだが。 話は脱線します。 ホテルでは、もっぱらクアーズにして、帰りの飛行機の中は、スーパードライにしましたよ。最近、発泡酒三昧なので、心置きなく飲めるスーパードライに感激。なのに姉はサッポロ黒ラベルだった。好みが違う。
コンサートは、ポップスやストリートダンスのような、ハワイらしからぬものから、本当のハワイアン・ダンスまで様々。 そして、だいぶ人も減ってきて夜もふけたころ、お目当ての島袋が出てきた。 が……。突然の雨。 すぐに止むから、という司会者の言葉も空しく、バタバタと傘を広げる日本人たち。本当に日本人が多い。しかも、英語がまったくわからないらしいときている。 雨は小雨が降ったり止んだりで、その後コンサートが終わるまで続くが、濡れて困るほどではなく、気持ちのよい程度の雨だった。 それでも雨合羽が配られた。ちゃっかり2つももらっちゃった。ポンチョになっていて、旅行の時にいいかもしれない。 しかし、そんなことをするのは日本人だけだろう……と思っていたら、姉は見ていた。前の白人男性50歳くらいの人が、一人で6個もゲットしていたところを。 海外に出て「日本人ってはずかしい!」と思っている皆さん、認識を変えましょう。 恥ずかしいのは日本人だからではありません。その人それぞれなんですよ。
島袋のコンサートは、ウクレレという楽器に対する認識を大いに変えるような、いいコンサートでした。 サンタナばりの切ない旋律でエレキ・ウクレレというのでしょうか? さすがにギターほどは泣きませんが、やや明るめの泣きって感じです。 でも、雨が降ったりで、だんだん人が減ってくる状態のコンサートって、ちょいとかわいそう。 残っていた人はノリノリでアンコールもありましたが、何万人もいた人々が、最後は千人くらいだったでしょうか? それでも姉は大興奮して、ルンルンしていました。 ホテルまでの道のりを、疲れ知らずで歩いて帰りました。
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