本日の感想文。

2003年08月14日(木) イマジン……もしくは世界平和について。

ジョン・レノンの【イマジン】という曲、知っていますか?
私、ジョン・レノンの歌がとても好きなんです。
で。
最近、ジョンの歌がよく使われたり、リメイクされたり……で、とってもうれしいです。

【イマジン】は、私が中学校時代に流行った曲で(おいおい、タイムリーでしっているのか? 私。しっているよ、私)きれいなメロディラインと強いメッセージで、ジョンの代表作とする人も多い作品です。

君たちは僕らのことを夢想家だというんだろうね。
でも、想像してごらんよ。君たちも僕らと同じ夢をもったら、平和を願ったら……。
いつか世界はそうなるだろう。

強いメッセージゆえに、私はこの歌に、時に心酔し、時に反発をおぼえます。
でも。反発したからといって、この歌を否定することはありますまい。なぜなら、この歌は【真実のメッセージ】で【普遍のメッセージ】だから。

アメリカ同時多発テロの時、この歌は復讐に走ったアメリカ人の心に待ったをかけるように流れ、やがて放送禁止になりました。
「ヤツラは敵だ!」という風潮に「国境はと思ったら……」なんてメッセージは非国民と思われて当然かもしれません。
でも、この時期だからこそ、私にはこの歌が染み入ったのです。そして、そのように染み入るメッセージゆえに、恐れられ、放送禁止になったのでしょうね。

なぜ、私がこの歌に反発を感じたか……も、書かなければいけませんね。
「世界に国境はない」「高も低もない」と想像しようとしたときに、それは無理でしょう? と思う年齢になって、初めてこの歌を素直に聞くことができなくなったのです。
世の中は、生まれながらに恵まれた人もいれば、恵まれていない人もいる。運がいいとか悪いとかは、さいころのように適当に発現し、いい人が不幸になり、悪い人がもてはやされる。それが常の世界。それが真実。
人は1000人いたら3000人の人格がある……っていうのも、矛盾なき完璧な思想に基づいている人はいないと思うから。
その人たちが、国境はないんだよーーと想像して、どこまでお友達になれるんでしょうか?
エスペラント語の末路をみればわかります。
理想や志は尊い。でも、人類は短い人生を代々伝えることで、より深いものを伝えてきて、だからこそ伝承はうつくしいんです。
正確に伝えるだけの言葉が、受け入れられるものではありません。
いいえ、本当の理由は自国語さえも文盲がいるという事実、自国語だけで手いっぱいっていう人が多いという現実があるからでしょうが。
日本の気象学者が自分の論文を世に出すとき、日本語では世界に通じないと考え、エスペラント語で発表した。それがかえって禍して、すばらしい研究にもかかわらず世に認められることはなかった……というのを、テレビで見てうーーーん。
あ、話脱線。

つまりですね……。
人がとやかく、あれがどう、これがどう……っていうものも、長年人が受け継ぎ歴史を連ねてきたものは、悪もあれ善しもあれ、尊いものも多いんですよ。
例をあげれば数限りないのでやめますが、人はステレオタイプになっちゃあ、おしまいです。
人類みな平等……という言葉は、ある種偽りです。
人は生まれた環境で人生影響を受けるし、弱肉強食で敗者の末路は惨めだ。
どのようなすばらしい文化でも、別の文化に飲み込まれれば、もう消え去るのです。
……てなことを考えてイマジンを聞くと、いや、世界は一つなんかじゃないヨーーー! と叫びたくなる。これが反発かな?

でも。
ひとつ何かに扇動されようとする時、ひとつ考えてみてもいいんじゃないかな?
そこに住んでいる人の生活とか。家族を愛していることとか。
人間として共通する思いとか……。
そうしたら、もっとわかりあえるはずだと思うんですよ。
どんなに違っていても、普遍的なところもある。

平等というのは、みな同じ……っていうのとは違う。
みな同じだと思うから、おたがいが理解できない。
同じだと思っているから、相手の言うことがおかしいと思う。
人間、みな違う。同じになったとたん、不平等が生じる。
「私とあなたは違う」ということを理解して初めてお互いが理解できる。
同じところは尊重できて当然、違うところはわかりあって初めて尊重できるとおもうんだよね。

みんな、世界平和なんてないと思っているけれど、私はきっとあると思う。
世界平和っていうのは、すごいすごい努力をして、お互いを理解しあおうとする先にあるから。
だから、その努力をする人がいる限り、世界は少しずつ平和に近づいている。

そんなこと考えて【イマジン】を聞きなおしたら……
ちょっとだけ泣いた。







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