| 2002年12月20日(金) |
女はそれを我慢できない |
今日、とあるアナンウンサーの講演ビデオを職場で見せられた……。 でも、それなりに面白かった。 人を引きつける話ができる人っていいなぁ……などと思う。
その中で【言葉は暴力】という話があった。 誰かの言葉で傷ついた経験のない人はいないだろう……そういえばそうだ。 確かに刃物と同じように、使いようによっては人を傷つけるなぁ、などと納得する。 私も多々失言の多い人間なので、気をつけなくちゃ…などと、反省する。
そんなこんなしていて、テレビで「石原知事、訴えられる」のニュースを見た。 内容は「とある教授が、女は生殖機能がなくなると、生きている価値はないといった。ああなるほどと思った」という内容である。 その上、政治家の立場ではこんなこと公に言えないなぁ……などと言ったそうである。 その記事の真偽はともかく、一瞬凍りついてしまった。
人間の価値が生殖にあるというのは、生物学的な種の保存上の価値でしかない。 それに、人間が大人になるにはすごい長い年月がかかるわけで、子供が産めなくなってしまった女にだって、人を育てあげるという仕事がある。 子供だけ産んで、ぽっくり妻に死なれたら、石原知事だって困っただろう。 だいたい人間、種の保存のためだけに生きているのか? 人間の価値など、他にもいっぱい見出せる。
未婚の時、子宮摘出の危機に陥ったことがある。 その時のショックと言ったら言葉ではあらわせない。 人間として生きている価値がなくなってしまうような、そんなショックだった。 しかし、看護婦さんが薦めてくれた本を読んで、少し元気が出た。 子宮は所詮、器でしかない。 思考もしなければ、ホルモンを分泌するわけでもない。 用がなくなってしまえば、とある国では60%の人が摘出してしまうらしい。 そのようなものに、人間の価値を見出して、とやかく言うのは古いのだ。 ……というのが、本の内容だった。 元意見の人がどういう意味で話したかわからない。 単に自分の小うるさい妻を揶揄した冗談のつもりだったのかも知れない。 それを一理ある……と、思ってしまうのは、所詮古い男性至上主義の感覚しか持てないからだと思わざるをえない。 つまり、女は子供を産めばそれでよし……。という感覚だ。
そんなことで怒るなんて、女はバカか? と、思う男性もいるかもしれない。 (あ……ちょっと18禁かも……) そういう人に聞いてみたい。 「男は立たなくなったら生きている価値がない」 と言われて、それはそうだね……って納得する男がいるだろうか? 副作用があり、命さえ危うくする可能性の薬まで飲んでみる人がいるのはなぜだろう? 男でなくなれば、人間の価値が半減するとでも思っているのだろうか? そうではなくても、常に男でありたいと思うだろう。 女だって同じ。その上、女には容赦なく、形としてあらわれる。 「あ、君は女じゃなくなったんだね」 といわれて喜ぶ女はいない。 例の本には、若くして子宮摘出した妻に、夫が、 「じゃあ、避妊しなくていいんだね」と言った例があった。 子宮を失ってもやっぱり女だと認めてくれるということが、妻にはとてもうれしかったらしい。
あれれ……ちょっと熱くなって脱線しちゃった。。。 とにかく、女はそれを我慢できない。
それは言葉の暴力で、本人も自覚しているように、政治家の立場では言ってはいけない言葉だと思う。 万人言ってはいけないと思うけれど、男社会だけが人間の世界だと信じている人もいるわけだし、本音を言うことをやめろとは強制できない。 ただ、人間の狭さを軽蔑させていただくだけだ。
もちろん、何でも女のいいようにせい! とは、言わない。 でも、残念ながら今の政治家・今の社会では、未だ「女は子供を産む道具」と思われているようだ……と認識を新たにさせられた。 まるで、姥捨て山的発言をする政治家が、これからの日本を背負って行こうなどと考えているとは。。。 うーーーん、(−−; 悲しいことだ。。。
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