三崎綾+☆ 綾 姫 ☆の不定期日記
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☆ 綾 姫 ☆
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親友の自殺
2005年11月18日(金)
涙で見えなかった貴方の笑顔
もう死ぬまで逢えないと思って居た貴方と、 こんな形で再会出来るなんて思っても居なかった。 あたしがどれだけ、貴方を愛し続けてたか、 あたしがどれだけ貴方に会いたかったか、親友だけは知ってた。 親友は自分の命と引き替えに、貴方に逢わせてくれた。 本を読んで無いと、話がつながらない所が多数出てきますが、どうかご了承下さいませ。 また、本を読んで居る人には、新しい真実が理解して貰えると思います。 書籍化されている所は、他の場所に書く事が出来ません。 中略している所が多々有ります。予めご了承下さい。 著作権は「三崎綾」にあります。出版権は「アルファポリス」にあります。 無断転載・コピーなどは法的に罰せられます。 親友は、11月18日夜10時過ぎ、 家の前の線路で電車に飛び込んで自ら命を絶った。 親友の長男から「お母さんが自殺した」って電話がかかってきた。 「生きてるの?死んでるの?」 「死んだ。今警察が来てる」 「すぐ行くね」 それからの記憶はほとんど無い。 翌日、花を買って飛び込んだ線路に行った。 「あやちゃん」って親友が呼んだ! なんなの?これ! 靴下・歯・髪の毛・肉片・遺品が散乱してた。 長女と長男を呼んで、娘を旦那の実家に預け、 4人で泣きながら、肉片や髪の毛や遺品を拾って集めた。 電車が通るすぐ横で、このまま立ってたら親友の所に行けるな。 そう思いながら、肉片や髪の毛を拾って集めた。 飛び込んだ踏切から、ちょっと離れた枕木に、 チョークで左手って書かれてた。 おかん左手ちぎれて無くなったんか。。。痛いか? 痛かったやろ?苦しかったやろ?辛かったやろ? ごめんな。助けられなくてごめんな。 悔しかった。情けなかった。親友1人助けられなかった。 親友があたしを母親にしてくれた。 親友があたしに育児を教えてくれた。 親友があたしに。。。親友でもあり母親でもあった。 救えなかった悔しさ。失った寂しさ。悲しさ。 ノンフィクション作家三崎綾なんか消えればいい。 そしてネットから消えた。 もう生きる事なんかどうでも良かった。 親友が居たから、京都に戻ってきたのに。 今、住んでるマンションも親友と見て決めた。 今、乗ってる車も親友と話しをして試乗して決めた。 医療ミスで殺されそうになって、 その殺されそうになった病院を毎日見て生活してた。 本当に地獄だった。 旦那は何度も何度も転勤願いを出してくれた。 そして、京都に戻れる事になった。 引っ越しの日、どれだけ嬉しかったか。 やっとおかんの側に帰れるって、どれだけ嬉しかったか。 マンション前に、引っ越しのトラックと着いた時は、 道に座り込んで泣いた。 やっと帰って来たよ。。。おかん。 マンション前で待つ事5分、おかんのカルディナが見えた。 おかんの顔が見えた。 照れ隠しで笑って見せたけど、2人とも目に涙浮かべてたよね。 本当に嬉しかったんだよ。またおかんの側に居られるって。 帰って来て半年は、本当に平和で楽しかったね。 毎日、一緒に買い物行ったり、 川に花火しに行ったり、健康ランド行ったり。 病気の時は、あの地に居た時は辛かった。 でも京都に帰って来てからは、病気も少しずつ良くなって行った。 おかんや、子供達や、娘の笑い声が私を元気にしてくれた。 半年すぎた頃から、おかんが少しずつ壊れ始めて行った。 原因はおかんの旦那の浮気。そしてその女からの嫌がらせ。 子供の為に生きて来たおかんが壊れ始め、 仲の良かった子供達が、バラバラになり、 それぞれが、精神的にギリギリの所で生きて行く事になって行った。 素直だった長女が家に帰らないようになって、 素直だった長男が、あたしの言う事を聞かなくなって、 おかんもあたしに、逢わないようになって行った。 そして、メッセで長男と話す日々になった。 今日おかんどう? 何度も未遂を繰り返し、 家族の写真は見るも無惨に引きちぎられ、 家の中は荒れ放題になって行った。 そして、おかんは私を寄せ付けなくなった。 夜中に、薬でラリって助けて!って電話がかかってきて、 何度もおかんのとこに行った。 段々やせ細って、綺麗だったおかんがおばあちゃんのようになって行った。 あたしの言葉にも耳を傾けてくれず、 私もどうする事もできなくなって行った。 そして、電車に飛び込んでおかんは自ら命を絶った。 遺品を拾ってる間、おかんの旦那は線香1本上げに来なかった。 あたしら、線路で泥だらけになって遺品や肉片集めてたのに! お前が殺したんやろーが! 怒りを止めるのが精一杯だった。 遺体には逢わせて貰えなかった。 遺骨も見れなかった。 死んだなんて信じられなかった。 嘘だよな?おかんじゃないよな。 生きる気力さえ失って、もうどうでもいいやって、 おかんの旦那殺して、あたしもおかんのとこ行こうって思ってた。 仲間が心配してた。 このままだったら、あやちゃんが死んじゃう。 そして。。。貴方に再会した。 黙って握ってくれたその手は、昔と何も変わって無かった。 あたしと出会った事を後悔してない?って、 ずっとずっと聞きたかった事を聞いた。 人生の糧になってるよ。後悔してないよ。 黙って握りしめてくれたその手で解った。 貴方は私をまだ愛してくれてるって。 約束覚えてるか? うん。俺が助けた命粗末にするなよでしょ? 黙って貴方うなずいたよね。 おかんごめんな。 痛かったやろ?辛かったやろ?苦しかったやろ?ごめんな。 救えなくて、助けられなくてごめんな。 おかんは、自分の家に背中を向けて、 私の住むマンションの方を向いて電車にあたって行った。 その光景が線路に行った瞬間見えた。 おかんは、飛び込むまで、線路横で私のマンションの明かりを見てた。 おかん、なんでその時、電話くれへんやったん? なんで、一言言ってくれへんやったん? 手が無くったって、口がきけ無くったって、 おかんがあたしって、解らなくたって、 あたしの親友は、これから先もおかんだけや!って言ったやん。 なんで、そんなに辛かったんやったら言ってくれなかったん? そんな頼りないか?あたし。 それが辛かったよ。言って欲しかったよ。 寂しいよ。悲しいよ。辛いよ。おかん居ないもん。 追いかけて逝きたいけど、おかんちょっと待っててな。 あやちゃんな、やり残してる事あるねん。 彼との約束。ちゃんと守ってから、おかんのとこ行くから待っててな。 おかん、あやちゃんが泣いて暮らしてたから、 彼を連れてきてくれたんやろ? 追いかけてくるなって、逢わせてくれたんやろ? どれだけ逢いたがってたか、おかん知ってるもんな。 おかん、最高の置きみやげありがとうな。 でも、彼とは一生会えなくても良かったん。 おかんさえおってくれたらそれで良かったん。 おかんが死んで、花火もしなくなった。 クリスマスも正月も家には無くなった。 もう一生お祝い事なんかしないよ、そう決めたん。 何時までも泣いてても、おかん喜ばないよな。 やっと少しずつ前向いてあるけるようになった。 あやちゃんな決めてん。胸張って生きていこうって。 最後まで病気と喧嘩しながら生きていこうってきめたん。 それが、置きみやげをくれたおかんへの恩返しだと思うから。 でもな、あれだけ子供大事で子供の為に生きてたおかんがさ、 3人の子供残して、どんな思いで電車に飛び込んだか、 それを考えると、胸が張り裂けそうになるんやで。 おかん、辛かったんやな。 3人の子供より、旦那が余所に向いてしまったのが寂しかったんやな。 あたしにとっては、憎んでも殺しても足らないけど、 おかんにとっては、大事で愛してた人なんやな。 その人が、余所に向いてしまった事が辛かったんやな。 あやちゃん、それがやっと解って来たよ。 だから、置きみやげで彼を連れてきてくれたんやろ? 生きろって。愛が感じられたら生きれるだろ?って。 毎日な、追いかける事ばっかり考えてた。 けどな、今は、やり残した事ちゃんとやってから、 おかんに堂々と逢いに行くよ。 そう決めたんだ。あやちゃんらしいやろ? こんなあたしと親友やってんから、 あやちゃんがこうするだろうって解ってたやろ? 10年経ったら、悲しみは癒せるかな。 この悲しみを糧に、無駄にしないように生きて行くよ。 だから、病気が悪化したらさ、そっち呼んでな。 病気で苦しむのや、病院のベットの上に死ぬのは嫌や。 もう十分苦しんだし、楽にそっち連れてってな。 それまで頑張るわ。 おかんは、あたしの誇りやで。 おかんと出会えてほんとに良かった。 もっと一緒に生きて生きたかったけど、 おらんもんしゃーないやんな。 おかんに出会えて本当に良かったよ。 おかん、今でも大好きだよ。 これからも、あやちゃんの親友はおかんだけだよ。忘れないでね。 生まれ変わってまた逢えたら。。。また親友してね。 こんなできの悪いやつだけど、また親友してや。 |