鶴は千年、生活下手

2016年12月16日(金) 年の暮れに向かい

またまた、あっという間に中学校の給食が終わり、昼までで息子
が帰宅する時期になってしまった。
来週にはカレー実習という日があって、作ったカレーは先生方に
食べていただいたりもするが、各自が持ち帰って昼ご飯にする。
1学期も給食がない時期にカレー実習があった。
そういえば、小学校の頃も毎年カレーパーティーというイベント
があって、それはやはり給食がない時期の12月だった。
息子は毎年、学校でカレーを作っているというわけだ。

この前の日曜日には、小学校時代からの友人たちと電車乗りに出
かけた息子。
帰宅後の第一声は「ああ、楽しかった。」だった。
それは良かったと思いながら、カメラを見せてもらうと、やはり
そこには電車しか写っておらず、相変わらずだなと思った。
東急と京急に乗ってきたのだということは、写真を見ればわたし
にもわかる。
レアな電車がたくさん見れたと喜ぶ息子は、満足げであった。
そうやって誘ってくれる友人たちがいることは、ありがたいこと
だと思うし、学校の先生や先輩にも恵まれているなと思う。

特別支援学級というのは、全学年が同じ教室で過ごすので、先輩
とも長い時間を共にする。
そのためか、支援級の先輩後輩で構成される友人関係は、特別の
ものであるらしい。
学年は違っても、幼なじみのようなものだ。
親の方も、その先輩たちが卒業しても気になるし、話題にもなる。
「今日は学校に○○君が来たよ。」などという報告を受ければ、
元気だったかとか、相変わらずだったかとか、尋ねてしまう。

来年は、兄のように慕う大好きな先輩達が卒業してしまうが、そ
のかわりに仲の良かった後輩が入学してくる。
そうやって支援級の子どもたちは、普通級の生活では部活以外で
はなかなか構築できないであろう友人関係を養っていくのかもし
れない。
町の中で遭遇しても、声をかけると挨拶をしてくれたり、おじぎ
をしてくれたりする。
それも、よく学校の行事に参加していて、子どもたちと顔なじみ
になっているからかもしれない。

出会い、巡り合わせは選べない、
だからこそ、出会った人やその人との繋がり方が大事だし、それ
ぞれの相手との繋がりに感謝することも大事なんだと思う。


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市屋千鶴 [MAIL]