寒い雨である。
子どもの頃、運動会はいつも秋だった。 秋は稲刈りがあって、稲刈りが終わると餅をついて祝う。 お祭りの村も多い。 市の夏祭りは8月の終わりだった。 花笠をまわして踊る花笠踊り。 わたし達は学校の運動会で花笠をまわして踊ったものだ。 小学校は手踊りだ。 小振りの花笠を使い、笠はまわさない。 中学では実際にかぶるような笠で花笠を作り、笠をまわす笠踊り だった。 花笠をまわすのが最初は難しかった。 ああ、なつかしいなあ。 だからなのか、この辺でさかんに踊られる「ソーラン」がどうも しっくりこない。(よさこいソーランって言うのか?) それはそれで、子ども達はがんばって覚えてかっこ良く踊ってい て拍手いっぱいなのだけど、魂には響かない。
幼い頃から慣れ親しんでいる花笠音頭でないと燃えないのだ。 それも、笠まわしでないと燃えないのだ。 笠をまわしながらの「やっしょーまかしょっ!」は気合いが入る のだ。 生まれ育った土地の祭りというのはそういうものだろう。 魂が、歌や踊りと密接につながるような感覚である。 都会にはそういう音頭や踊りがないのが少し寂しいように思える。 阿波踊りが、あちこちでその代わりをしているのは否めないが。
どういうわけか、ソーランよりも阿波踊りに共感する。 なぜだろう。 東林間暮らしが長いからか。
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