歯が抜けた。 というか、抜いてやった。 一昨日、転んでぐらぐらがひどくなったもぐちゃんの歯だったが、 昨夜、ピザを食べていて抜けそうになったので抜いてやった。
昨日は、透析が終わって血圧は116だった。 透析中は暑くなるので血液の温度を35度にしていたが、終われ ば自分の体温までもどる。 結果として透析中よりも下がってしまった。 火曜と木曜は病院で昼食をとっているが、昼食後に帰り支度をし て表に出たら、冷や汗が出てきて自転車のそばでしゃがみ込んで しまった。 朝は寒かったので冬のコートを着ていっており、帰りもそれを羽 織っていたのだが、それが悪かったのか。 食後ということと、暖かくなったことで血圧が下がったのだろう。 しゃがみ込んだままでコートを脱ぎ、ラン型下着と薄いセーター だけになって冷たい風に当たった。 冷や汗も引き、だんだんと落ち着いたところで、腕まくりをして 自転車で帰った。 なるべく体を冷やしておこうと思ったからである。 体は冷やしたいが、耳は冷たいと痛くなる。 しかし、低血圧よりはまし。
もともと若い頃から140が普通の状態だったから、100とい うのは、自分にとってはとても低血圧なのである。 もぐちゃんを迎えに行く前に血圧を測ったところ、100/72 だった。 ちょっと動いたり力んだりして血圧をあげてから迎えに行った。 しかし、帰宅後はさすがに立ち動く元気がなく、夕食はピザにす ることになったのだった。
そうして、もぐちゃんの歯は抜けた。 抜いてくれと自分から言ったもぐちゃんだったが、抜いた直後は 若干パニクったようだった。 パニクったとき、てきぱきと対処法を指示して対処し、その後で 気持ちを受け止めてやり、そういうときはこうするのだとか、そ れはこうした理由で起きたのだとかいうことを説明する。 今回も、まずはくちをすすぎ、血を洗い流してから歯茎の様子を 確認し、また本人にも確認させてこうなっているからもう少し食 べるのは後にしようと話し、血が止まったところで再び食べ始め たのだった。
指示を出す母の口調の冷たさに慣れないままで歯は抜けて行く(市屋千鶴)
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