通院日。 検査の結果は、また少しクレアチニン値が悪くなっていた。 他は、血圧が前回より高かった。 医師にはいい忘れたが、診察前に待合室に置いてある資料を立ち 読みしていて、あわてて診察室に行ったからだと思う。 他の数値はまずます。 貧血は少し改善されていた。 (あんまりいいもの食べてないのになぁと苦笑した。)
透析になるのは、どれくらいになってからなのかとか、先のこと を少し聞いてみた。 のう胞腎の人はあまり担当したことはないそうだが、このくらい というところを教えてもらった。 そして、あとどれくらい保ちそうかとも聞いてみた。 やはり、普通の腎臓機能の低下とは、のう胞腎はちょっと違うの で一概には言えないらしいが、一年以上は保つだろうとのこと。 最短で一年なのかと思う。 せめて、抱っこしなくて良くなる年齢まで保ってくれと思う。 それから、透析の時に子供の面倒を見てくれる人はいるのかとか、 透析導入時に2、3週間入院する必要があるのだがその際はどう するかとか、そういう話を少しした。
透析導入時の、2、3週間の入院というのは、考えていなかった ので、帰宅して夫と話した。 まだ何年か先のことだとは思うが、頭に入れておかなければなら ないことだから。 子供を産んでいなければ、自分の体のことだけを考えて治療した り入院したりできるのだが、こればっかりは仕方がない。 もう少し遅ければ、産むことはあきらめていただろう。 もっと早ければ、授かっていなかったのだし。 まさにぎりぎりのタイミングで子供を授かったということか。 とにかく、悪化の速度をできるだけ緩やかにしていかなくては。
待合室にて、先月のぷらむの資料を読んでいた。 やっと、今頃になて読んでいたのだが、春日井健さんの歌の中で ある一首に目が釘付けになっていた。 うかつにも、うっすらと涙ぐんでしまった。 その歌とは。
てのひらに常に握りていし雪が溶け去りしごと母を失ふ 春日井健『朝の水』より (「握りていし」、の「い」は旧かな使いです。 わたしのパソコンでは変換できないため、新かなになりました。 申し訳ありません。)
作者の意図がどういうものだったかは問題ではない。 この歌を読んだ時、ああ、わたしのことだと思ったのだ。 わたしにとって、母は、ふるさとは、雪だと思っていたから。 その母を亡くした時のことを思い出させる歌だった。 もっと早くに知っていれば良かったなぁと思った。
094:遠 俺のこといつも考えてるだろう遠くに近くに君を感じる(市屋千鶴)
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