エンピツでMY登録している方の日記を読んでいて思い出したこ とがあった。 (すみません、洗面台のことです。)
日記を書き始めて最初の頃のことだと思うが、恋愛するには傷付 く覚悟が必要だと書いたことがあると思う。 その時に登場した女性。 わたしが銀行から転職した先に会社にいた女性で、いつも奥さん や婚約者のいる男性と恋をしてしまう彼女。 その度に、わたしは愚痴を聞いてやっていたのだが、という話。
で、そのことは置いといて。 GWにわたしも彼女も何も予定がなかった年のこと、都心に1泊 して美術館めぐりをしたりしたことがある。 まだその頃は、愚痴ばかり聞かせられるということもなく、わた しの方もまだ彼女の本質を見抜いていなかったし、一緒に遊びに 行くのは楽しかった。 彼女は、一緒にいる人間に不快な思いをさせない術を身に付けて いたのだと思う。
しかし、彼女への認識が少し変化したのは、一緒に宿泊した翌朝 のことだった。 彼女が使った洗面台は、水浸しだったのだ。 わたしも彼女もコンタクトだった。 だから、洗面台でコンタクトを入れるし、その時に、普通の人よ りも水がたれていることが多い。 しかし、使った後に、そこをタオルなりティッシュなりで拭いて おくのが礼儀と言うものではないのかと思ったのだ。 自宅の洗面台ならば、どのように使おうとも自分の勝手だろうが、 宿泊施設で、おまけに他人と一緒で、さらにその相手が自分より も後に洗面台を使うとしたら。
普通はきれいにしておくと思ったのだった。 だから、その時から、彼女が普段見せる他人への気配りや笑顔と いうものが、営業用であることに気付いたのだった。 まったくのプライベートの時、彼女は見た目よりずっと大雑把だ ったのである。
そういえば、銀行員だった頃も、トイレの汚物入れにナプキンが たたみもせずに紙で包みもせずにそのまま捨てられていることを、 掃除のおばさんから聞いて、とても驚いたことがあった。 (おばさんは東北の人で、すぐ仲良しになっていた。)
公共の場所(トイレだったり、洗面台だったり、給湯室だったり) でありながら個人的な場所を使う場合、その人の性格や暮らし方 がにじみ出るものなのだなぁと、ひとしきり思い返していた。
058:八 皆からは八方美人と呼ばれてもあなたにだって嫌われたくない (市屋千鶴)
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