録画した仮面ライダーを見てから夫は出勤して行った。 だんだんと佳境に入ってきた仮面ライダー。 はたして子供達はこの展開について来られるのだろうかと、夫は なぜかその点を心配したりする。 たぶん、小さい子はもともとストーリーを把握していないと思う し、ストーリーが分かる年代の子がはたして見ているのかどうか。 もしかして、仮面ライダーを一番楽しんでいるのは、作り手と、 その同年代であるところの、ライダー世代なのではないだろうか。 かく言うわたし達夫婦も仮面ライダー世代であるからして、おそ らくは近所の子供達よりも、思う存分楽しんでいると思っている。
なんだかせつない仮面ライダー。
姉は今日、来るのを止めたと連絡があった。 どうも昨日の透析の時に、肩が凝るようなことをしてしまったら しく、調子が悪いので水曜日に来ると言う。 姉は、これまで左手の上腕部で透析していたのだが、昨日から右 の上腕部に変えたのだそうな。 右腕は、もうだいぶまえから透析できるように準備していたのだ が、実際に右腕で透析を始めたのが昨日だったのだ。 慣れない体勢で数時間を過ごした後は、肩も凝るだろうさ。 姉は、肩が凝ると必ず頭が痛くなるのだ。 肩が凝るようなことはしてはいけないのだよ、ふむ。 わたしでさえ、多少無理な体勢で長い時間を過ごせば肩も凝るし、 そのために頭も痛くなるが、姉ほどひどくはない。
ものすごく頭が痛くなったのは、結婚して派遣でSEをしていた ときだった。 椅子の背もたれが壊れかけていて、背もたれに体重をかけずに座 っていたり、ストレスで太り血圧が上がったりしたことが頭痛に 結びついたようだった。ついでに、背中の筋も痛めたっけ。 MRAで検査してもらっても、頭にはなんの異常も無く、やはり 血圧が高いことと精神的なことくらいしか思い当たらなかった。 それでわたしは、仕事を辞めた。 それ以来、あれほど頭が痛いことはない。 頭が痛いということそのものがほとんどなくなってしまった。 まあ、よく寝ているから、かもしれないが。
姉から電話があると、いつも姉は産んでから大変だよと繰り返す。 覚悟しておきなさいと言う。 そんなこと言われても、どうしようもない。 覚悟しているからといって大変さが軽減されるわけではないし、 誰かが手伝ってくれるわけでもない。 大変さを覚悟することが何の役に立つのだろうか。 きっと、何とかなるのである。 そう思わなかったら、子供なんて産めないではないか。 無我夢中、それでいいではないか。
ぽっかりと空いてしまった午後の時間に、あれこれこんなことを 考えているなんて。 ちょっと寂しいような気もするね。
せつなさを道連れにして展開するヒーロー達が背負った世界(市屋千鶴)
|