鶴は千年、生活下手

2003年11月27日(木) 冬の空を待って

東京の冬が好きだと書いた途端に、来週の月曜日まで雨とは。
まだ、東京の冬には早いということなのだなぁ。
典型的な冬型の気圧配置が待ち遠しい。

病院の母親学級で、紙おむつか布おむつかの話が出た時に、布の
おむつはお洗濯が大変で乾かないと困るというが、これからの季
節は乾燥するので、室内に干しても暖房で乾くし湿度を補うため
にも役に立つといっていた。
なるほど、言われてみればそうかもしれないと感心したのだが、
やはり天日干しにこだわる気持ちもあるのだと思う。
加湿器を使わなくても、洗濯物で湿度調節が出来ますよと言った
助産師さんは若かったが、子育てにはお金がかかるから、何かで
代用できるものは代用しましょうという考え方の人だった。
金銭的にも肉体的にも無理をしないで子供に接することが大事だ
という考え方のようだった。

子供に、どれだけお金をかけるのか。
それはその家によって異なることだろうが、後継ぎという意識の
ある家では、長男優遇という意識は未だに残っている。
わたしの身内でも、やはり長男にはどこも甘いような気がするし、
それにきちんと応えられていない長男もいるものだから。

夫も長男だが、いろいろあって実家とは年賀状を交わすだけの関
係になっている。
いろいろあったのは、わたしとの結婚問題が発端なのだが、夫に
言わせると、わたしとのことに反対したからではなく、その時の
自分に対する親戚の態度に失望したからなのだそうだが。

家を持っているということ、継ぐべきものを持っているというこ
とは、面倒なことだ。
財産なんて、いらないなぁと思った。
自分自身、生まれ育った家は既に無く、財産も無い。
子供に残してあげられるのは、愛情くらいのものだから。

夫の実家に、子供のことはまだ知らせていない。
それよりもまず、年賀状には住所は書いてあっても、電話番号は
書かない夫。
生まれてから、写真を撮って送ればいいと思っているらしいが、
それはそれで、また何か言われそうである。

今にして思えば、わたしが初めて夫の実家に行った時に、夫の祖
母に与えたショックはかなり大きなものだったに違いない。
わたしは、自分の身内の感覚でズケズケと他人の家に入り込んだ
無神経な年上の女だったのだから。
初めて孫が連れてきた女が、家の中を掃除したりおせちを作った
するのは、祖母にとって堪え難いことだったのだろうと思う。
わたしの祖母とは異なり、80歳を過ぎても、なんでも自分でや
っていた人だから。
それを考えると、夫の祖母に申し訳ないと思う。
それを考えて、泣けてきてしまうこともある。
わたしは、なんて無神経だったのだろうと。

子供が大きくなって、新幹線の時間に耐えられるようになったら、
顔を見せに連れて行かなくてはなと思っている。
その時に、わたしが一緒のほうがいいのかどうかは、
まだわからない。
それまで、元気で居てね、おばあちゃん。

 君が大事 君の育った家も大事 思いの届く日はまだ遠い(市屋千鶴)


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市屋千鶴 [MAIL]