日曜日の午前中のこと。 少しばかりへこんでいたわたしは、寝ている夫のそばでぶつぶつ 言っていた。半べそ状態であった。 ほとんど目を開けずに夫はわたしにどうしたと訊ねた。 わたしはへこんでいる状況を伝えたのだが、なぜへこんでいるの かわからないと夫に言った。 相変わらずほとんど目を開けないままで、夫はこれこれだからだ ろうと言った。 その内容が、そうか、そうだったのかとわたしに気付かせてくれ る内容だった。 へこむ理由がわかってしまえば、納得して浮いて来れるのだ。
夕方、夫にそのことを話すと、あんまり覚えていないと言う。 恐るべしわが夫。 半分以上寝ている状態であっても、わたしのことをなだめる術を 使いこなすとは。(笑)
いつも感じることだが、夫のわたしへの接し方には感心する。 わたしの気性は激しい。感情の起伏もわりと大きいと思う。 短気である。自分が許せなくてヒステリーを起こしたりする。 夫に出会うまでに付き合った男達は、わたしのこの気性について 来れないばかりか、めんどくさくなるらしかった。 たぶん、自分の分からない(気が付かない)理由でヒステリーを 起こす女なんて、かなり面倒だと思うのだ。
そんなわたしと、同棲し、結婚し、これだけ穏やかに暮らせてい るということは、やはり夫の力が大きいのだと思う。 わたしのことを年上だとか全く考えていなくて、ただ素直にわた しの行動を見て反応しているだけらしい。 たとえば、小さい子どもの行動に対するものだったり、ペットの 行動に対するものだったりと、およそ男から見た女への対応では ないかもしれないが、その素直な受け取り方と分析と反応が、わ たしを穏やかにする秘けつなのだろう。
まったく、不思議な人を夫にしたものだ。 同じようにオタクチックな二人だが、根本的なところは決して似 ていなくて、それでも何となく理解できる。 昨日は、わたしの夫がこの人でほんとに良かった、と強く感じた 一日だった。
わたしから夫への一言は、「三年寝太郎でなかったらなぁ。」 夫からわたしへの一言は、「ときどき猪突猛進になるのがなぁ。」
気をつけます、はい。(笑)
気が付けばいつもあなたは微笑んで我慢するなと見守っている (市屋千鶴)
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