MrsMの観劇日記
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2005年10月15日(土) 「ステルス」

期待度 ★★★★☆  満足度 ★★★☆☆と★★★★☆の間ぐらい

 この映画の場合、AIエディに感情移入して鑑賞するというのはやはりマイナーなのでしょうね(笑
 そりゃさ、いろいろ悪さはしたけどさ、言っちゃなんだけど、あれはみんな人間サイドのミステイクだと思うのよね。
 どんなに凄い知識&知能があるAIだといっても、生まれたての赤ちゃんのようなものなんだから、きちんとしつけ&教育を施さないといけないの。なまじ高い知能があるだけに、たちが悪いし、慎重にならなくちゃいけない。だというのに、あれだけのミッションをするときでさえ、AIの専門家の立会さえないってことが信じられない。
 ここにキャンベル博士(アシモフ「我はロボット」に出てくるロボット心理学者)のような人がいれば、エディ君も変わってきたのではないだろうかと思ったり。

 落雷で異常をきたしたというけれど、別に狂ったわけじゃない。知識&知能の他に精神が生まれちゃったという解釈が正しいと思います。
 その精神が幼児レベルだったから(そのくせ、知能だけはやたらと高い)、一見暴走に見える行為をしちゃったのよ。
 エディの必要だったのは、しつけ。しつけもしないでいきなり軍に投入するなんてかわいそうすぎます。
 最後はけなげないい子だったじゃない(涙
 
……相手がAIってだけで、わたしはつい甘くなっちゃうのですけど(笑
 これが人間相手なら「知能は高くても精神レベルが幼児なんてサイテー」とか言っていることでしょう(笑

 ついでに、乗り物に対しても感情移入する癖があります。
 特に緊急着陸した飛行機。ぼろぼろになりながらも最後まで炎上せず、乗組員を守った機を見ると、駆けつけて抱きしめて撫でてあげたくなります。
 いい子だね、よくがんばったね、えらい子だね。
……ただのあほかも(^^;

 話の方はもうむちゃくちゃなんですが、それこそ、ハリウッド。いいんです、これで。
 誰もこういうエンタ映画にリアルな戦争映画なんて望んじゃいない。話がむちゃでリアリティがないからこそ、安心して戦闘機のスピード感に酔えるのです。
 でもまあ、やりすぎっていえばやりすぎだけど(笑)。一番の被害者は近隣諸国だよなぁ。わけもわからずいきなり攻撃されて。
 エディくんも、人間相手にちょっとやることが派手すぎだよな。それじゃ、友達できないよ。

 そうそう。
 最初に「エンドクレジットのあとにも映像があります」と予告が出たのですが。
 どうせおまけ映像をつけるなら、想像もできないような展開映像をつけてくれ。見なくてもわかるような映像なんて、蛇足です。


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