期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★☆☆
なんだか、とてももったいない映画。 人物設定といい、小物設定といい、すごくおいしそうな素材を使っているのに、味付けが大味すぎてうまみを引き出せていない。もったいなーい。 個人的に黒目黒髪の方々は非常に好みなので、素材を活かして切れていないストーリーはとても残念です。肝心の剣の曰くも付け足し程度だし。七剣士はもちろん、敵役にもおもしろそうな人がいっぱいいたのに、区別すらつかないうちに殺されてしまった(^^; 調理法もかなりおおざっぱ。もったいない。 が、あの人数を捌こうと思ったら、二時間ではとても足りませんね。ぶつ切りも致し方ないか。ああ、でも、もったいない。これが大河物として全10巻ぐらいで描けばもっといけるかもしれないのになぁ(と思ったら、「七剣下天山」という小説の原作があるそうな。こちらは上下の二巻)。
まあ、この映画の場合、メインはアクションシーンで、お話の方はほんのおまけ程度なのでしょう。 単なる惨殺シーンはいただけませんが(痛いのは嫌い)、剣術アクションは見応えありました。 さすが中国といいますか、なんでもありのごった煮状態、全身使った剣術には見惚れます。 これと比べてしまうと、西洋ものだと剣を振り回しているだけに見えてしまう。甲冑&マント&馬は断然かっこいいですが♪
そうそう、話のスケールのわりに、やたらと音楽スケールがでかいのです。通常の映画では音楽で気持ちを高ぶらせるの音楽スケールが大きいことは大歓迎なのですが、この映画ではあまりのスケールの違いにちょっと微妙な感じ。 なんとなくエンドクレジットを眺めていたら(漢字なので、なんとなくわかる)、音楽関係は日本人が多かったです。なぜだろう???
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