2005年05月24日(火) |
「ミスティック・リバー」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★☆☆☆☆
いい映画だとは思います。話も、組み立ても、俳優さんたちの演技も文句はありません。 でも、はっきり言わせてもらうと、この映画は嫌いです。 良い悪いと好き嫌いは別ものですから。 なんなの、この後味の悪さ? あなたたち、一体何様のつもりさ? 自分たちの家族さえよければそれでいいわけ? まさにマフィア的な発想だね。ああ、気分悪い。 ボス顔したおやじ(渋くてかっこいい♪)が一番短絡的で悪いんだけど、それより気分が悪いのが刑事のやつ(名前は忘れたけど、この俳優さんは好き♪)。容疑者が弱者のときには追いつめるくせに、強者だったら見て見ぬふりか? 気に入らない。とにかく、気に入らない。わたしの全存在をかけて、こんな映画は認めるわけにはいかない。
とはいえ。 もしも、この映画がなにかの賞にノミネートされていて、その審査員を任されたとしたら。評価せざるをえないあたりが非常に悔しい。 この映画のすごさはラストなのだと思います。なにより嫌いでどうしても認めることはできないこの終わり方こそ、評価のポイント。 無実の夫を殺された妻が復讐し(ボス夫婦が変な言い訳しあっているシーンで二人まとめで背中から刺しちゃえ)、それをあの刑事が捕まえたとしたら、それなりにやるせなさを残したまままとまるとは思うのだけど、でも、それじゃ、だめなんだよね。やっぱり、あの最後でなきゃ。 でも、気分悪い。審査員としては(なんの審査?)高く評価するけれど、一観客としては、大っ嫌いだ。
……あまりの後味の悪さに映画そのものの粗が見えなくなってしまっているような気がしないでもないけれど(笑
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