期待度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★☆
日本のアニメは世界でも高く評価されているようです。そのせいでしょうか、実写の映画でも、最近はアニメの実写化的なものが多いのは。 で、この映画もかなりアニメチックです。どしょっぱつから「ありえねぇ、、、」的な展開・人物設定で、「これで秘密兵器は超能力者でした、なんていったら完璧だな」なんて思っていたら、本当に超能力もどきが出てきてびっくり。わたしの方こそ超能力者かも♪
そう、これは日本を代表する娯楽映画、アニメチック映画(わたしが勝手に命名)だったのですね。リアリティなんか求めてもらっちゃ困る、かなり最初からそう主張する声が聞こえて参りました。 肝心の少女の服装がそれを体言していると思われます。本当は軍人さんたちももっとガンダムチックなお洋服を着せたかったのでしょうが、そこまでしちゃうと第二次世界大戦時という時代設定が崩れてしまうのでしょうね。せめてもの抵抗ということで、みなさまの髪の毛が長かったのでしょうか。やたらと軽い人物設定も非常にファンタスチックです。
予告の雰囲気から感動の戦争映画なんてものを想像していたのですが、まるで違いました。そう気がついたときの頭の切り替えに成功したおかげで、けっこう楽しんで見ることができました。いや、正直に言いまして、こういう映画はかなり好きです。上演時間もかなり長めだったと思いますが、退屈することもありませんでした。 ……もっとまじめな「Uボート」風のものを期待していた人(じつは、わたしもそう)もいるんだろうな。そんな人は怒っているかも。 でも、一緒に見に行った実母のように、見てもなお、あれを「まじめな戦争映画」と思っている人もいるけれど(^^;
「100年後の日本を想像してみろ。大人は誰も責任をとらず、なにも行動をせず」 もしかして、わたしたちが非難されているのかな〜、ははは〜、なんて思っておりましたが、最後にはそれなりにけじめもつけてくれました。なるほど、そうくるわけね。それはそれでとてもファンタジー的な結末ですが、全編でファンタジーを貫いてくれているからヘンにリアリティがあるのよね(笑 話題になっておりますCGのちゃちさも、一目で「これのことか!!」とわかりました(笑)。でも、あれも案外わざとかもね。妙に漫画っぽかたし。 戦争・歴史映画としてみれば突っ込みどころ満載で、展開も甘いとんでも映画ですが、これは娯楽映画です。細かいことを言っちゃだめなのよ(きっと)。 ただ……わたしは兵器には詳しくないので、それ故の誤解なのかもしれませんが、原爆を搭載した戦闘機って爆発してましたよね? あれで原爆は爆発しちゃったりしないものなのでしょうか? よほど頑丈な入れ物にいれてあるのかな??? ああ、だから、そういう細かいことを言っちゃだめなのよね、、、
で、こういう映画こそ、役者陣の演技力がものをいう。 その点、安心して見ていられる方々ばかりで(妻夫木くん等若い子たちはちょっとあれだけど、かわいいからいいの)、役所・柳葉さんあたりは熱演をされていたと思います(柳葉さんはここでも「室井さん」だったけど 笑)。
この映画、第二段、第三段も作れそうですね。 第二段はもちろん「あの潜水艦は沈んではいなかった!」という設定で、海に沈んでいった原子爆弾を巡る攻防戦。で、ここらで一度、本格的に壊れていただきまして。 第三段は「あの潜水艦を復活させる!」という設定で、対弾頭ミサイル戦ですわ。宇宙VS深海の戦いなんていかがでしょう。 どうやって闘うのかって? そんなの、作る人が考えてよね。 ……なんか、宇宙戦艦ヤマトみたい。そのうち宇宙を飛んだりして(^^;
そういえば、タイトルロールを見ていたら、少女のヘアメイクという項目だけで名前があったぞ?(にしても、あの格好だけ浮いていたような? 潜水艦の中でマントもないでしょ? あずみかと思ったぞ ^^;) 「イノセンス」で「鳥のCG」だけで名前があったのと同じぐらいに驚きましたわ。 そういえば、なにを担当していたかまでは忘れましたが(忘れっぽい、、、)「押井守」の名もありました。 やっぱり、アニメチック映画だわ、、、
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