期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★☆☆☆
公開初日に見に行ったのですが、さすがに込んでいました。 宮崎アニメということでそれなりに期待をしていたのですが……全体的に締めが甘い感じ。ハウルの動く城そのもののように、一つ一つのパーツは魅力的だけど組み合わさるとちぐはぐで、今にも崩れそう。 案外、それがいい味なのかもしれませんけど。
なにより、声がね、、、映画にのめり込めない最大の原因。どうして素直に声優さんを使わないのでしょ。宮崎アニメにおける声の違和感というものにはずいぶんと慣れてはきましたが、それでもソフィ(倍賞千恵子)の声には違和感ありまくりでした。上手いとは思うのですが、この声質は違うでしょ、とわたしは思う。まあ、18歳から90歳を演じわけろというのが難しい要求なのですが(でも、声優さんならやってのけそうだけど) ちょっと心配していた木村拓哉の方は意外に合っていました(宮崎アニメの基準で)。あまりキムタタクキムタクしていなかったし。
音楽や絵(というかシーン)はとても綺麗です。ただ、そのシーンをつなげる話が今ひとつのりきれない。のんべんだらりとしてめりはりがない。シーン毎はうっとりするぐらい素敵なのですが。 ラブロマンスとか反戦とか、なんとなくちぐはぐなんですよね。 肝心のロマンスに至っては、そのきっかけがわからないというか、あんたらいつからそういう関係に? という感は拭えない。 ソフィ→ハウルは納得するにしろ(ま、相手は美貌の魔法使いですからね、理由はいらない)、ハウル→ソフィにはちょっと無理がないかい? 無理といえば、あっちこっち無理ばかりという感じもしてきます。まるで、ハウルの動く城みたい(くどい? それとも、確信犯なのかしら? その無理にこそ、何か意味がある? 宮崎アニメに関しては、最初は大したことはないと思っても、何回か見るうちの奥がわかってきて「なるほど」と思うことも多いのです。これもそうかなぁ。 こどもたちはとても気に入ったようで、そのうちDVDも購入すると思いますので、そのときには繰り返してみてみます。
ラスト近く、ハウルがくさいセリフを言うのですが、それを聞いたおちびが「くっ」を笑いました。 4歳児に笑われるようなセリフを言わせてどうするよ?(^^; ←そのおちび、一人で座っていたのは前半30分だけ。あとは「怖い」とわたしの膝の上でした。疲れた〜。
|