白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2005年11月07日(月) サ・セ・パリ

 
「猫が行方不明」という、パリの下町を舞台にした、
とても素敵なフランス映画があります。

主人公は美人じゃないけどとっても可愛い若い女の子。
彼女はメークアップアーティスト…なのですが、
「あなたは服のセンスがださい!」と
仕事仲間に叱られるような、こうどんくさい子で(笑)。

その子の飼い猫が行方不明になったことから、
下町に暮らすお婆ちゃんの探査ネットワークが働いたり、
けして裕福ではないけれど、まじめに働いて
カフェで友人と息抜きするのが楽しみな男性たちと
交流ができたり。
その中には顔立ちからあきらかに移民系の人と
わかるような人もいっぱいいて。

ああ、パリっていうのは本当に人種のるつぼなんだなあ、
いろんな肌の色、髪の色をした人々が集う街なんだなあと
その映画を見ていて思ったことでした。


今、暴動が多く起きているある場所は、
ちょうどその映画の中で、
パリ中心部に住むお金がなくなってしまったある人が、
「郊外に行くんだよ」と話していた、その郊外にあたり。

彼は――もちろん映画の中の青年なのですが、
パリの中に居ては知ることのないまた別の景色、
別の暮らしをまのあたりにし、どんな風に
それを受け止め暮らしていったのだろうと、
画面の中炎を上げて燃える車を見て思いました。
 
 
そしてあの映画の素晴らしいエンディングを思い出すと、
色んな人が肩を組んで笑顔でサ・セ・パリ!と、
歌える時が来るといいな…と思います。
 
 
 


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桂子 [HOMEPAGE]