「猫が行方不明」という、パリの下町を舞台にした、 とても素敵なフランス映画があります。
主人公は美人じゃないけどとっても可愛い若い女の子。 彼女はメークアップアーティスト…なのですが、 「あなたは服のセンスがださい!」と 仕事仲間に叱られるような、こうどんくさい子で(笑)。
その子の飼い猫が行方不明になったことから、 下町に暮らすお婆ちゃんの探査ネットワークが働いたり、 けして裕福ではないけれど、まじめに働いて カフェで友人と息抜きするのが楽しみな男性たちと 交流ができたり。 その中には顔立ちからあきらかに移民系の人と わかるような人もいっぱいいて。
ああ、パリっていうのは本当に人種のるつぼなんだなあ、 いろんな肌の色、髪の色をした人々が集う街なんだなあと その映画を見ていて思ったことでした。
今、暴動が多く起きているある場所は、 ちょうどその映画の中で、 パリ中心部に住むお金がなくなってしまったある人が、 「郊外に行くんだよ」と話していた、その郊外にあたり。
彼は――もちろん映画の中の青年なのですが、 パリの中に居ては知ることのないまた別の景色、 別の暮らしをまのあたりにし、どんな風に それを受け止め暮らしていったのだろうと、 画面の中炎を上げて燃える車を見て思いました。 そしてあの映画の素晴らしいエンディングを思い出すと、 色んな人が肩を組んで笑顔でサ・セ・パリ!と、 歌える時が来るといいな…と思います。
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