白日の独白
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山ほど出てくる言い訳も罵詈雑言も後悔をも僕は全部呑み込むつもりだ。 幻想は独り静かにたゆたうもので、介入すれば醒めるのを君は知っていた。 知っていたし解っていたけれど、それでも僕は出掛けることを選んだ。 新しい幻想を創れる可能性を捨てきれなかったから? 誰かと幻想を共有出来るのではないかと期待したから。 期待は粉砕されるのは確定しているにしても散々なことになったらしいね。 手を触られるのは我慢する。でも髪を触られたのは勘弁して欲しいよ。 『僕は全部呑む込むつもりだ』 ……それで、君は何を呑み込むんだい? おっと失礼。僕はこれから沈黙しますよ。君の望むままにね。 それでいい。他の奴なんか忘れて、僕とふたりで静かに眠ろうよ。
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