白日の独白
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目醒めて直ぐに硝子のコップで水を飲む。 鏡の中にある小さな違和感。 心臓の近くに開いた穴から水が零れ落ちていた。
「寂しんじゃない。虚しいんだ。」 「虚しいんだ。虚しいんだ。虚しいんだ。」 「拒否しないでよ。僕を受け入れてよ。」
僕の両手は最初から最後までキャンドルが揺れるテーブルの上。 耳を塞ぐことはできないことをあの人は知っていた。 知っていて、僕の耳の穴から入り込んで音もなく穴を開けて出て行った。 削り取られた僕の一部を、あの人は綺麗に食べ尽してくれたのだろうか。
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