銀行のカードがやっと届いて、ただそれだけで、ボーナスでも出たみたいに、財布のヒモがゆるみそうになります。
この空腹っ。 たこ焼き食って埋めても、いいかしらん?
こんの、タコっ。
肉まんでぬくまっても、いいかしらん?
こんの、アンポンタンっ。
現金がおろせるようになっただけで、増えたわけじゃあ、ありません。
ばしゃんっ。
不忍池の鯉が、跳ねました。 滝登りをするように、空に向かって、まっすぐに。
しかも、二回も。
ひそひそと、虎毛の猫が脇の茂みから、わたしの前を横切ってゆきました。
ふ、しゃあぁおぅっ。
威嚇する真似をしてみました。 そよとも揺らがず、見向きもせず、向かいの茂みのなかに姿を消してゆきました。
カレー粉の香りが、刺激してきます。
カレーじゃなく、カレー粉をまぶした小アジでしょう。
こっちからは、直接的な目刺しを焼いている匂いが。
ゴロゴロゴロ……。
寅年の、しかもゴウの寅。 竹林に身を潜めてみたって、所詮は猫科、です(汗)
……猫が魚好き、ということは、人間が長い間かけて決めつけてきたことなんですよね。
肉より魚が中心だった時代の食文化、のせいだったり。
だから、わたしは大声で叫びます。
肉が、好きだっ。
と。
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