夢見る汗牛充棟
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2008年09月20日(土) きのうの世界 恩田陸 付けたり新刊予定

講談社

しばらく読んでなかったので久々に買ってみた恩田陸。
読了。

478頁だからそこそこな厚さなんですが、細かいエピソードの
連続なのと、経過が気になるので、一気に読んでしまいました。
思わせぶりに出てくる様々な人々が絡まり合うし、意味ありげな意匠
が繰り返し現れて、好奇心をそそるし。
老若男女犬に猫。

土地の閉鎖性、大地の底から湧き出る豊かな水。
張り巡らされた水路。三本の塔。

いろんな人が、いろんな事を考え、いろんなことを秘めながら
何食わぬ顔で生きている情景の連なりが何処に行き着くのかが
気になって一気に読んじゃうのだなぁ。
ついでに、焚き火の神様とか好き。

読んでいる最中は、静かに高揚しているのですが、読み終わった今
とっても終わった感というか、虚しい感というか、表現に困るもやもやに
とりまかれています。
嫌だったとか、不快だというわけでなくて、読んでいた最中のあの
熱が懐かしいなぁと振り返っている気分。
鼻先に人参ぶら下げられて走っていた筈なのに、ゴール過ぎたら
人参何処!? みたいな。(ちょっと違うか)

そんな、はかない物語だと思いました。

ですので、読後の感想は、おもしろいほど出てこない。
ただ私にとっては、読んでる間の気分がすべてという感じです。

但し、帯に関しては感想あります。

【誰も予想できない結末が待っている!!
 恩田陸が紡ぐ、静かで驚きに満ちた世界】

ひとつは、かさかさして邪魔だったぜ! あの帯は。
もうひとつは、誰が予想できるか!! ですー。ぶっちゃけ。




つらつら 備忘録

 0. 今月29日にドボガン天国2巻 真田ぽーりん(少年画報社)
    つか、マイナーなのか。家の近所の谷○屋(本屋)行ったら、
    「配本しねえZE!」と爽やかに言われた。
    だもんで、会社の近くの戸○書店に行ったら、
    やっぱり「うちには配本ねえZE!」といわれたんだけど、
    そこの店長さんは、「他の○田から採ってくるからまかせて」
    と前歯を光らせて胸を叩いたので、お願いしてきたのでした。
    
    わしが本屋の人ならこっそりコーナー作って平積みにするのに。
    すごく和む動物マンガ(4コマ)なんですー。

 1. 10月に、ドロウの遺産が出る予定というのは、本当だろうか?
    (これは、きわめて疑わしいなと思っている)

 2・ 11月に、創元推理文庫のポール・ドハティ アセルスタン修道士
    シリーズの新刊が出る模様。びば!
    のんだくれ親父は、子供ができたから、飲んだくれ廃業して子煩悩
    オヤジになってるといいよ。
 
 3. 前回アセルスタンと同じ月に出た、ピーター・トレメインの
    尼僧フェデルマの方は音沙汰がないよー。
    新刊でないのかなー。売れ行き悪いのかなー。しょんぼり。
    アイルランドなんだよ。貴重なんだよ。新刊欲しいです。

 4. 新刊出ないといえば、ハヤカワの暗殺者ヴラド・タルトシュ
    のシリーズも、好きなのに3冊出てこれから面白そう〜な
    所でふっつり音沙汰がないです。続刊希望ー。



サンデー本誌で久々にまっさんが拝めた。すげー眼福です。
相変わらずのいい男振り。


恵 |MAIL