夢見る汗牛充棟
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「ごめんね」
君たちは好きで生まれてきたわけじゃない
けど生まれたのだから息を吸うし飯も食う
君たちは人のやくそくなどわからないまま
規則を守れと責められるんだよね
君たちの駆け回る野原は 知ってる?
そこには「公園」って名前がつけられてる
君たちは悪いことしたのかな
言葉の決まりごとが君たちを悪者にする
もとはといえば君たちがそこを
住処と決めたのも人のせいなのに
君たちを野放しにした責任を取るためか
人は毒入りの餌をまいたんだそうだ
君らの命はなんなんだろうね
用済みの玩具と君たちとの違いは何処にあるのかな?
そんな風にしかできないならば
人は人だけで生きるべきなのに
君らの死骸は転がったしりから清掃され
人はここに憩うている
今日も人はたくさん来ているし
君たちが減ったことは誰が知るんだろうね
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