「冬の朝」 冬は赤がきれい斜光をまとった果実の赤は深い緑に映えて逞しいこんな風の日は寂びた枝先から金の粒が降る朱色の温もりが積もる乾いた音を踏みしめてゆくいつもの道は金や朱色が転がり歩くのでほんの少し明るい景色の中を切って流れるひととひとと風と自転車(2002.11.30)