夢見る汗牛充棟
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鈴
折れそうな足首に巻き付けた
銀の鈴ひとつ 音たてた
りりん りん
さみしい 唯一の銀色が
汚れなく 貴く震えれば
りりりり 告げる
わたしは ここよ
わたしは ここよ
わたしは ここよ
りりりり りりり
繰り返す ささやき
鈴に合わせて 共鳴りし
唱え続ける そのこころ
虚しい腕に抱くもの 待つ
空のこころ満たすもの 欲し
うつくしい 我欲に導かれ
歩み続ける 踊るように
髪は背にはずみ
孤独を鈴の音が追う夕闇の道
天遠く 大地は遥か
どこへゆこうか
銀の鈴
りりりり りりり…
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