夢見る汗牛充棟
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「………」
こんなにも 無限に近いまでに
表現する 言葉は存在し
目に力をこめ 瞳に色をのせ
伝えたいと 足掻くのに
なぜ?
この口は このように重く
のどは 乾上がるのか
頭を渦巻く 思いのひと欠片も
転がり落ちて くれないのか
なぜ?
音にしなければ つたわらない
誤解しないでと 心が絶叫しても
目の前の 君はがっかりしたまま
かなしげに 「大丈夫」という
なぜ?
沈黙は 何ひとつとして
伝えては くれないまま
途方にくれて 言葉をなくす
わたしだって かなり泣きたい
なぜ?
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