★悠悠自適な日記☆
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2006年05月23日(火)

 今回携わった「標本・ファムファタル」の作品について。


 今回、「中途半端に知っているのは嫌。全部知っているか、全然知らないかのどっちかにして!!」というセリフが一番印象に残っています。

 女の子の弱さが抉られる作品で、私はこの台詞に心を一番抉られました。

 私は正しくこのタイプで、中途半端に知っていたり、バレる嘘をつかれるくらいなら、いっそのこと知らないほうがいいし、嘘を完全に突き通してくれたほうがいいし、それができないなら全部知りたいと思ってしまいます。

 何かを言いかけて、「へへへ、内緒〜。」というのが大の苦手です。この言葉で私は一気に壁を作ってしまいます。友達でも恋人でも、好きな人のことを知りたくて、好きな人が見ている世界を知りたいという衝動。それをどう解釈するかは私次第ですが、その人が見ている真実を、その人で伝えてもらうことに私は満足するし、それが満たされないことに私はどうしようもない寂しさを感じてしまいます。

 中途半端なことを言われて、真実と嘘が交錯していることに寂しさを感じるくらいなら、いっそのこと全て嘘で、私の前で100%の仮面を被ってくれればいいと思います。

 でも、残念なことに、近くに居れば近くに居る人ほど、100%の仮面は存在しません。言葉の間の置き方ひとつで、呼吸ひとつで、目線ひとつでそれが嘘と見抜けてしまうのです。ああ、また嘘付かれた。真実と真意が分からなくなる。何故嘘をつかれるのか。相手のことが見えない。見せてもらえない。→寂しい。

 自分勝手かもしれないけれど、それが私の持つ弱い部分で、抉られて痛い部分です。欲を言えば守りたい部分で守って欲しい箇所。この芝居を作られる過程を見ながら、私は自分の弱さについて一度抉り、考えて、自分の状況を整理させられた気がします。心がチクチクする公演でした。




 ウソという鳥がいます。

 ウソではありません。
 
 ホントかな?

 本当という鳥はいませんが…。


 昔、中学ぼ国語の教科書にこんな詩が載っていた気がします。

 私達は毎日ウソの鳥と空をフワフワ飛んでいます。おぼつかない足元。

 ホントを知って、もっと地に足をつけたいものです。
(なんじゃこのシメは!!!)


嶋子 |MAILHomePage

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