★悠悠自適な日記☆
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2006年01月06日(金) |
私を強張らせているもの |
私には身体に無駄な力が入っているそうです。昔からピアノを弾いていてもヴァイオリンを弾いていても芝居をしていてもダンスをしていても、その無駄な力が行為の妨げをするのです。
身体に力が入っているから、身体から脳に上手く酸素が回らなくて、身体も思考も幅が狭くなっている…と、舞踊の先生に言われました。先生曰く、私は自転車に乗っているだけでも身体が強張っているそうです。
実は舞踊の先生だけでなく、ピアノの先生にも、ヴァイオリンの先生にも、習字の先生にも、部活の顧問の先生にも、ずっと言われ続けていることなのです。そういえば初対面の先輩にも言われました。そしてその注意の後に、必ず「もっと自分に自信を持って」と付け加えられるのです。
困ったことに、力が入っていることに自覚がないのです。ふと身体に意識をめぐらせた時に、肩の力が入っていることに気付くことはありますが、もっと、私にはわからない体の細部にまで力が入っているらしいのです。
今そんなに無理している訳ではありません。適度に抜くとこは抜いているし、ちょっとサボりがちの癖もあるしもっと頑張っている人はいます。自分もそんな風に頑張れたらなと思うのです。
けれど、何を芯にして歩んでいけばいいのかわからないときがあります。今やっていることが良いことなのかどうか、私は何を根拠に自信を持っていいのかがわかりません。私にはなくてみんなが持っている「自信」とは何だろう。私はとても浅はかな薄っぺらい解釈で台詞の言葉を並べ立てているだけじゃないだろうか。私が書きたいことなんて陳腐でもう出尽くしていて、今更なんの価値も見出さないのではないだろうか。そもそも私みたいな煩悩小娘が舞台に立ってはいけないんじゃないだろうか。そんなことを考えて不安になるくせに、料理をしながら、洗濯をしながら、こんな平穏もいいなと感じている自分に不安になるのです。これでいいのだろうか。こんなことでいいのだろうか。こんなにも中途半端で闘わない振りをしているだけで、実は闘えないだけじゃないか!!
作品を作って、ちょっと認められていい気になっている子がいたとします。その態度や振る舞いに時々イラっとしつつ、でも私はそんなあの子に憧れるのです。きっとその子は自信を付けて、どんどん上へ上へと向かっていくのでしょう。調子こいて自信つけてどんどん上を狙っていける子は素敵です。でも周りに左右されやすく振り回されやすい私はそんな子を見て更に自分を見失ってしまうのです。そして誰かを攻撃して、傷つけて、…何に自信を持てばよいのでしょうか。
私、自分のことは普通だと思っていま。。みんなと一緒。無理はしていません。我慢もしていません。普通。けれどでもみんなが持っているものを私は持っていなくて、代わりに身体が強張って、足枷が付いたみたいに自分を自由に解放できません。
まず、普通になりたいです。先日、力を抜く運動とやらを教えてもらいました。私は人より鈍いので、まず普通に近づくことから始めなければなりません。
私を強張らせているものは何なのか。そこを探っていく訓練を身体も精神も施して生きたいと思います。
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