★悠悠自適な日記☆
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恋には時として勢いが必要なんだと母が言っていました。勢いで乗り切る体力を持ち合わせていないと、ただ安定を望んでいるだけでは上手くいかないことが多いのだそうです。
結婚は、物凄く勇気がいるから、タイミングを失うとその波に乗れなくて、そうこうしているうちに2人の間に微妙なズレが生じてくるのかもしれません。
最近親友が、5年近く付き合っていた彼氏と別れました。
お相手とは、いつ結婚してもいいという間柄で、私も彼女と会う度に、結婚式は和装だの、子供が生まれた時の名前は○○だの、家の家具がどうだの、仕事はどうだの、何を質問しても返ってくる、そんな安定した話をしていたものです。喧嘩しても、仲直りをして、それを繰り返して、2人の間にはとても自然な空気が流れていました。誰もがこの2人の未来を疑いませんでした。
けれどもその2人は結ばれませんでした。
2人の間に決定的な事件が起きた訳でもなく、ただ、少しずつひずみが生じて、これ以上付き合いきれないという決断を下したそうです。
親友からこのメールが来た時、ふと母の言葉を思い出しました。
この2人はとても仲良しで安定していたけれど、自分の中にある勢いを抑えて抑えてしているうちに、それを出す場所を見失ってしまったのかもしれません。
そういえば、母は、父と勢いで結婚したと言うてまス。(爆)
時々、「やっぱり昔付き合ってた○○君と結婚すればよかったー!」とか娘の私を相手にぶちぶち言っていますが、やっぱりその人とは勢いを持てなかったから結婚しなくて、なんでこんな男(ごめん、父さん。)みたいな父とは何だかわからないけれど勢いがあったから結婚して、勢いで私と弟をポコポコっと生み落としていたりするのです。それが父と母のそれぞれの人生にとってどういう結果をもたらしたのかまでは責任を持ちませんが、つまりそういうことなのだと思うのです。
2人の人生をぐいっと動かしていける体力と、勢い。
それが持てなかった親友カップルには、残念だけど、そういう縁がなかったのかもしれません。
仲良しなのに成就しない恋の理不尽さにちょっと心をちくちくさせながら、今日、私は相方さんとの一周年を迎えます。
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