★悠悠自適な日記☆
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2004年02月14日(土) |
バレンタイン 愛の憎悪劇 |
今年のバレンタインは家から一歩も出ませんでした。でも、皆がこぞって出かける日にわざわざ出て行くのもどうかなと思いつつ、今日はバレンタインにまつわる思い出話をしたいと思います。
私はとってもマセた子供でした。
そんなわけで、私の初恋は5歳でした。お相手はお向かいに住んでいる一つ年下のT君。あまり男の子と遊んだりしない私にとって、唯一心を許して遊べる男の子でした。私はその子のことが大好きで、毎日毎日一緒に遊びました。喧嘩をするといつも私が勝ちました。年下で、すぐ泣くし(それは私がいじめてたからかもしれないけど)、頼りないけど、いつも優しく私に接してくれる(私にビビっていただけかもしれないけど)彼のことが、私は好きでした。
ところが、そんな私にライバルが現れます。T君の家の裏に住んでいる、Kちゃんという女の子。彼女もT君のことが好きであるという情報を近所のオバチャンから入手します。
KちゃんはT君と同じ年で、幼稚園のクラスも同じ。私は焦りを感じます。KちゃんにT君を取られたらどうしよう…。でも結婚してとか、口では言えないよ…。悩みに悩んだ挙句、私は小学1年生のMちゃんに相談します。
Mちゃんは私に言います。口で言えないなら手紙にすればいいよと。私は覚えたてのひらがなで、ピンク色の折り紙に「わたしとけっこんしてください。」と書きました。しかしそれを手渡しするのもどうも恥ずかしい。結局私はT君の家の郵便受けに入れることしかできませんでした。
次の日の朝、T君と一緒に幼稚園のバスを待っていると、T君のお母さんが私に「昨日はお手紙ありがとう。」と私に伝えます。「読まれた!?」私は赤面。恥ずかしくて、しばらくの間T君の家に遊びに行くことができませんでした。しかしこのままくよくよしていてはKちゃんにT君を取られるかもしれない…。私は次の作戦に出ます。要はKちゃんがT君を諦めてくれればいいのだ。そう考えた私は、再びT君にお手紙を書くことに。「こんど、わたしとデートしてください。」今度は黄色の折り紙に。そして最後に「おばちゃんには見せないでください。」と書き添えた。
念願かなって(というか半ば私が強制的に)私とT君はデートをすることになりました。私は家にある自分のアクセサリー(のおもちゃ)で散々おめかしをして家を出ました。この日の目標は2つ。1つ目はT君と2人きりでデートをする。2つ目は、KちゃんにT君を諦めてもらう。そこで私は何をしたか。T君の手をぎゅっと握り締めてKちゃんの家のチャイムを鳴らし、Kちゃんを呼び出します。そこで私が言ったことは…
「今からT君とデートするねん。じゃーね。」
つまり私は何が言いたかったかというと、私とT君が仲良さげにしているところをKちゃんに見せつけて、あんたの入り込む余地はないのよ…ということです。(うわ私最低!)しかし結局その後、近所の子がわらわら〜っとやってきてKちゃんとも一緒に遊ぶことになってしまいましたとさ。デート失敗。
それから2年後。
小学生になってもまだT君への思いが続く私。その年、年上のMちゃんは私にバレンタインのチョコレートを一緒に作ろうと誘ってくれました。これまでT君には母が用意した市販のチョコレートしかあげたことがありませんでしたが、やっぱり手作りの方が愛が伝わるのよね…と、どこで覚えてきたのか分かりませんがそんなことを考えながらチョコレートを手作りします。丸いカタチと、ハートのカタチのチョコレートを作ったのだけど、結局ハートのカタチのチョコを渡すのは恥ずかしくて、丸いチョコだけをラッピングしてT君の元に届けることにしました。
しかしそこでも私はKちゃんの存在が気になります。Kちゃんのチョコをもらって、私のチョコをもらってくれなかったらどうしよう…。でもKちゃんからもらわないでなんて言えないし…。Mちゃんのアドバイスによると、誰よりも早くチョコを渡しに行けばT君は絶対に私のチョコをもらってくれる…と。
私はMちゃんの助言を信じ、早朝7時半にT君の家のチャイムを鳴らし、Kちゃんよし先にチョコを渡すことに成功しました。(T君の家の人に迷惑だってば!)
しかしその後私は神戸に引越しすることが決まり、T君や友達と別れるのがつらくて毎日散々泣き明かしていたのですが、引越し前日に、T君から「SAY YES」のオルゴールをプレゼントされて、結婚の約束をしました。大きくなったら絶対に戻って来るから結婚してね…と。
この話を友達にすると、あまりにものマセっぷりに信じられない!とよく言われます。その頃友達は恋愛の「れ」の字も知らなかったと。
しかし若いうちに変なことを考えすぎたせいか、今が全くダメです。退化の過程を辿っているかのごとく、男女の駆け引きができません(笑)人を好きになったりはするのですが、その後がね、動けないというか。でもそれはこの事件がというよりも、この後小学6年生から中学1年生にかけて起こったバレンタイン事件の方が色々トラウマになってるのかもしれません。今となっては笑い話ですが。まぁその話は来年のバレンタインで話すことが何もなければ紹介することにします。
しかし、ハートのチョコが渡せないとか、口で告白できないとか、言えないことは文章にしたがる傾向っていうのは15年経った今でもあまり変わってないかな〜。どうだろう?(知らんがな!)
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