★悠悠自適な日記☆
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私の通う予備校には毎週月曜日、英単語と漢字のテストがあります。漢字は勉強さえしていけばどうにでもなるのですが、英単語はなかなか満点をとらせてもらえない形式になっています。
毎回私は後ろの席のT君と答案を交換して採点をします。そのせいでT君とは時々話す機会があるのですが、それをいいことにT君はこんなことを言ってきやがりました。
「なぁなぁなぁなぁ!俺、今日友達と賭けしててさ、今日の単語テストで満点取れんかったら皆にジュースおごる約束してんねん。でさぁ、完璧っていう位今日は勉強してきてんけどさ、最初の一問『statistics』がどうしても思い出せんかってんよ。で、悪いねんけどさぁ、間違えててもマルってことにしてくれへん?頼むわ!!でないと俺2400円分のジュース奢らされるねん!!」
私はその時言葉が出なくなりました。なんて情けない男なんでしょう…。ちなみにここで彼にウソの採点をすると、他の人の順位までが変わってしまいます。いくら彼が2400円分の賭けをしているとはいえ、それはあまりにもクラスの人を裏切る行為で納得できません。しかも、私には何のメリットもないのに、ウソの採点をしたという罪悪感だけが残ります。「え〜、そんなんアカンって…。」(正義感の強い)私は最初彼の申し出を拒否しました。
ところが彼は何度も何度も「頼む!!」と私に頭を下げるのです。どうしよう…。だんだん彼に対して同情心が芽生えます。しかし悪魔の囁きに魂を売るわけには…!!単語テストの採点ごときに私はこんなにも悩まされます。散々悩んだ挙句、そのテストの点数記入欄に私は点数を付けずに、彼独自の判断で点数を記入してもらうことにしました。でもとりあえず○×は私が見ます。(ちなみにテストは点数しか提出しないので誤魔化し可能なのです。)
するとどうでしょう。彼、もう1問間違えてやがります。2問も間違えれば同情の余地なしじゃ!と思った私は凄く勝ち誇った気持ちで大きく×を付けて、点数記入欄に22/24(24点満点なのです)と記入してやりました。彼は何も文句を言わずに、だけどたいそうげんなりしていました。一方私は悪魔に魂を売り渡さずに済んで安堵の息を漏らしました。
その時はそれでよかったのですが、何故か後になってふつふつと怒りが込み上げてきました。そんなに奢るのが嫌ならもっと勉強するか、もしくはそんな賭けを最初からしなければいいのです。それをわざわざ私なんかに頭を下げてズルをしようとする…男らしくないでーす!情けないでーす!!彼はいつも単語テストを10点未満しか取らないのに、こういうトキだけ必死で勉強してくるのも、なんだかみっともないでーす!
どうせズルするなら、せめて私にジュース一杯でも奢れっての!!(そこかい!!)
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