★悠悠自適な日記☆
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2003年04月11日(金) |
I am lonely. |
最近、自分の気持ちが以前と違うことに気付く。
最近、朝が起きられない。これまでの習慣で、目覚ましを掛けなくてもとりあえず6時30分には目が開く。ところが、やっぱり9時頃まで寝てしまう。体がだるい。朝は散歩しようと思っているのに、雨が続く…。小説に出てくる情景は、主人公の気持ちを表していることが多い。だとしたら私は今、ある物語の主人公なのだ…。ぼんやりそんなことを考える。
今日は4回も郵便受けを見に行った。結局、私宛てに届いたものは1通もなかった。こんな時、何かのDMでも届くと嬉しい。ワープロで記された自分の名前を見て、私が存在しているということを再認識する。
郵便受けを覗く癖、これは私が神戸に引っ越してきてから付いた習慣だ。新しい生活に馴染めなかった私は、引っ越す前の友達からの手紙だけが喜びで、郵便配達のバイクの音に過敏に反応を示す様になった。それ以来、私は夕刊を取り込む係になっている。誰が決めた訳でもないけれど、家の門をくぐって郵便受けの中に無意識に手を突っ込むのは、家族の中で、私一人である。
最近は、友人とのやりとりも、手紙ではなく電波になってしまった。「久しぶりに、手紙でも書いてみようかな?」森高千里の「休みの午後」の歌詞をなんとなく口ずさむ。誰に書こうか?いや、私から話すことって、あまりない。私の事を書くと、文面に必ず今の自分の気持ちが表れてしまうから。
気楽にメールでも送ってみようか…。いや、それもダメだ。だって今頃皆学校だから。今、皆は新しい世界で何かを見つけようと頑張っている時。「過去」である私の存在は、相手にとって重いものとなるだろう。
私の友人は皆優しい。だから私がいまここで「あの言葉」を出せば、きっとメールなりFAXなりくれるのだろう。でも、今ここでそれに甘えてしまうと、私は一生依存し続けるのではないか?ここは踏ん張りどころ。向こうからメールが来たら、精一杯返事をすることにしよう。
私は頻繁に携帯電話とパソコンを開き、メールの確認をする。そんな自分を客観的に見て愕然とする。やっぱろ私は依存しているのかもしれない…。その時、久しぶりに携帯電話の着信音が鳴る。メールだ。長い返信は手紙と同じく自分の気持ちが悟られてしまうからダメだ。私は自分にそう言い聞かせて、128文字の限られた文字数の中に、精一杯の感謝の気持ちを込める。「メールサンキュ☆」これまでにはあまり使わなかった言葉かもしれない。
最近、人と会話をすることが極めて少ない。弟とも、同じ屋根の下に暮らしていながら、ここ5日間顔すら見ていない。弟は私が寝ている時間に学校に行き、私が帰ってきた頃にはもう寝ているのである。今日久しぶりに会い交わした言葉は「久しぶり〜。」5分ちょっとの会話。そんなもん。借りてた漫画の感想言いたかったのに…。
親との会話は苦しくて仕方が無い。ちょっとでも私が欲を漏らすと「何考えてるの!今はがむしゃらになって勉強する時でしょ!」そうやって遮断される。何度もも何度もこのセリフは聞いた。もううんざりだから、だから話は持ち掛けないことにする。
とりあえず部屋に篭る。CDを入れ替える。いつもよりボリュームが大きい。あの頃の仲間と思い出と、情熱が詰まった音楽。芝居で使った音楽…。こうやって私は過去にしがみつく。
鏡の前に立ち、目の前に写った自分の姿を相手に、私は話始める。何でもいい。「声」を出さないと、生きていけない気がする。その時は、そう、思う。
言葉に出せなかったこと、心の奥に無理矢理押し沈めていた気持ち、酸っぱい水に変化する。誰かに会って話をしたい。いや違う。誰かの話を聞きたい。声を聞いて安心したい。
私は以前から、誰かとずっと一緒にいても、どこかで自分が一人になる空間がないと生きていけないと言っていた。なんて傲慢な意見だ。今の私は思う。一人になる空間はあっても、誰かと一緒にいる空間がないと生きていけない。
早く予備校が始まればいいのに…。
正直に言おう。私は寂しい。
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