★悠悠自適な日記☆
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さて、卒業式です。直前まで私は友達と3年間の思い出をバカ笑いしながら振り返っていましたが、いざ体育館に入場してしまうと空気はガラリと変わります。卒業証書授与は、名前を呼ばれて返事をするだけでも緊張するのです。特に私のクラスは直前までT君が大きな声で返事をしたら皆も大きな声で返事をするという意味不明な提案があり、特に私はT君の次に名前を呼ばれるので、直前までドキドキでした。まぁキチンと返事することは提案があろうがなかろうが決めていたのですが。そんな甲斐あってか、私のクラスが一番大きな声で返事をしていたそうです。
さて、問題は私です。卒業証書授与が無事終わって一安心した私は、校長の式辞の時、物凄い眠気に襲われました。前日床に就いたのが夜中2時半だったせいです。ちらっと隣を見ると、T君も眠っていました。私の眠気もピークだったので、無意識のうちに、目をつむってしまっていました。
「卒業生、起立!」
校長の式辞が終わると、皆が立ち上がりました。私もコレだけは遅れてはならないと思い、目を開くと同時に勢いよく立ち上がりました。ところがです!
「!?」
立ち上がった瞬間、急に目の前が真っ暗になり、平衡感覚を失った私はそのまま後ろにガタガターン!!…そうです、倒れてしまったのです。
幸い椅子が一緒に倒れることはなく、大きな音がしたのにどの先生にも気付かれずに済んだのですが、周囲の人はとてもビックリして、「え?どうしたん?」「大丈夫!?」等と散々迷惑を掛けてしまいました。さすがに居眠りぶっこいてフラついて倒れた…とは言えないので、「ゴメン、ちょっと貧血起こした…」と言っておきましたが、右隣のT君と左隣のNさんは絶対に気付いていたに違いありません。恥ずかしいです。とても恥ずかしいです。
このことを後で友達に話すと、「犯人はアンタかい!」と散々笑われました。その時は私も一生のネタになるな…と少しおいしいと思っていましたが、次の日、私は風邪を引いてダウンしました。結局は風邪の前触れだったようです。
なんだか「お前卒業式なめとんか!?」的なお話ですが、最後の退場の時にはクラス全員が一緒に「基ちゃん!(←担任の名前)ありがとう!!」と頭を下げて退場するという、これまた定番なことをやったりするのですが、このときには目に涙をいっぱい浮かべて退場しました。
去年の卒業式の日に、私はこの日記で別れよりも新たな出会いの方が嬉しいから泣いたことがないと書きましたが、ここで新たな感情が湧きあがってきました。それは、優しい友達や先生に出会うことができた嬉しさと感謝の気持ちです。人間関係に悩み、疲れていた小、中学校の時には分からなかった熱い感情です。
その時は必死で涙をこらえましたが、家に帰って一人になった時、部屋の隅っこでさめざめと泣きました。
友達に、先生に、本当にありがとう。さようなら。
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