Leonna's Anahori Journal
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連休二日目、土用の丑の鰻につられてやって来たげんこつ山に、辻邦生の著作がいかに素晴らしいかを、つらつらと語って聞かせる。これはまあ、地面に穴を掘って、そこへ向かってしゃべるのと大差ない行為ではあるのだけれど。
すると、げんこつめ、「そのツジっていう人の本、ブックオフにはないんですかね。実はブックオフの100円割引券持ってるんですけど」なんて、なかなか良い提案をするではないか。辻邦生があるかどうかはともかく、何か面白い本が安く買えるかも。「よし、行こ!」とさっそく出かけてみた、その結果の購入本。 「賢いオッパイ」 桃井かおり(集英社be文庫) 「ヘンリ・ライクロフトの手記」 ギッシング(岩波文庫) 「河童の対談 おしゃべりを食べる」 妹尾河童(文春文庫) 「夕顔」 白洲正子(新潮文庫) 「安土往還記」 辻邦生(新潮文庫) 「海馬 脳は疲れない」 糸井重里/池谷裕二(新潮文庫) 「わたしは驢馬に乗って下着を売りにゆきたい」 鴨居羊子(旺文社文庫) …これ全部で千円くらいだった。辻邦生も買えたし。めでたいめでたし。 -- ところで、先日amazonのユーズドで購入した「霧の聖マリ」の頁の間に、ふたつに畳まれた薄っぺらい紙が挟まっていた。DPEの仕上り明細表で、ワセダセイキョウ コープセブンと印刷されている。日付は、040911。まえの持ち主は早稲田の学生だったのかも。
古本を買うと、たまにメモ(走り書き)や、手紙はがきの類いが挟まっていることがある。何かちょっとロマネスクな感じがするものだ。私が手放した本にも何か挟まったままになっていたかもしれない。せいぜいがレシートか、おせんべいのかけらくらいのものだと思うけれども。
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