Leonna's Anahori Journal
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ほぼ毎日、仕事でメール便を出すために某宅急便屋さんへ電話をかける。フリーダイヤルの、その最後の4ケタが、9625、なのである。
こう書けば、もうどこの宅急便屋さんか、わかる方にはおわかりだろう。 「9625」は「クロネコ」と読ませたいのだ。
しかし「クロネコ」はちょっと無理があるんじゃないだろうか。どうがんばったって「クロニゴ」だろう。番号をプッシュするとき、私はいつも「ク、ロ、ニ、ゴ」と、聞こえるか聞こえないかの微かな声を発してしまう。
そうして、ハタと気づくのだ。これは確かに黒猫だ。でもその黒猫は、東北の猫なのだと。 一度意識してしまうと、後戻りは難しい。このごろでは微かに発する声に、確固たる東北訛り(の真似事)の響きが混じる。ク、ロ、ニ、ゴ。 その瞬間わが脳裏に浮かび来る、北国の風景、皺深いオバッチャの顔… 会社でメール便、宅急便の集配を頼むたびにこんなことを思っているのは私だけだろうか。あのフリーダイヤルの使用人口を考えれば、けっこうな数の人が同じような思いでいるのではないかと想像するのだが。
-- ↓誕生日にもらった、ウチのクロニゴ。
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