Leonna's Anahori Journal
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2006年05月20日(土) スカイダイビング亀

 
とにかく雨の多いこの5月だけど、今日はまるで真夏のような暑さ。
近くまで来たからと立ち寄ってくれた友人をバス停まで送って、その足で公園の池のまわりを散歩する。日傘をさして。

あまりの暑さからか、ほとんど人がいない。冬場は池を埋め尽くす水鳥たちもみんな北の方へ帰ってしまって、いるのはもともとこの池に住んでいるアヒルと家鴨くらい。まるで夢の中にいるような気分で、ゆっくりと歩く。
 
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よく見ると、亀がたくさんいる。岸の近くの岩や杭のうえへ這い上がって甲羅干ししている。大きいやつは30センチくらいある。小さいやつでも15センチ以上。平らな岩の上でたくさんの亀が重なりあって、ピラミッドを形成しながら甲羅を干している。

上にいるやつも下になってるやつも、太陽に向かって首をのばしたまま、彫刻のように静止の姿勢。かと思うと、池の中央から岸へ向かって、水面に鼻先だけ出しながら5、6匹で泳いでくる集団亀もいる。知らなかったな、鳥の後は亀の季節だったのだ。

しばらく歩いたり立ち止まったりしながら池のまわりで亀ウォッチングしていると、向こうから親子連れ(両親と男の子二人)がやってきて、お兄ちゃんの方(小学校低学年位)が、亀ピラミッド近くの水に向かって石を投げ入れた。すると、ワラワラっと、けっこうなスピードでピラミッドが崩れ、端の方にいた亀は滑り落ちるようにして水の中へ逃げていった。

その反応の早さに驚きながら、こういうの、どこかで見たことがあると思って考えたら、スカイダイビングでセスナから地上へ向かって飛び降りるときのダイバーにそっくりなのだった。ただ落っこちていくだけのようにも見えるけれど、亀にしてみれば咄嗟の判断、素早い動き、なのだろう。きっと。

男の子はピラミッド崩しの味をしめたらしく、もっとあちこちで石を投げようとしたのだけれど、さすがに親に叱られて投げさせてもらえなかった。うんうん、たしかに面白いけどね。久しぶりの太陽だからさ、甲羅干しさせてあげよーよね。
 
 
 







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