Leonna's Anahori Journal
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ヒヤキントスどもは下駄箱の上へ移動させられた後もすくすく、ずんずんと成長し続けている。しかし、彼らはもうお喋りはやめていて、そのかわりにただひたすら芳香を放つのみ。玄関はもちろん、その香りは階段をのぼって二階の部屋の前あたりまで達している。
今日はいとこが訪ねてきてくれたのだが、なんとこのひとは当ジャーナルの読者。玄関で靴を脱いでいるとき、「下駄箱の上のヒヤシンス、すごく匂うでしょ。でももう喋らなくなったのよ」と言ったら、即座に「庭に埋められるのが嫌だったんじゃないの」とのたもうた。 -- いとこ氏にチマリスおもてなしの定番、特製チヂミをお出しして、松浦寿輝にロラン・バルト、フーコー、デリダ等々の話題でなごやかに談笑。しかし表面的にはアカデミックな名前が飛び交うものの、その実「なんであの学問の人たちはゲイに走っちゃうのかしらね」といった、まさにチマリスレべルの内容で、あー、楽しかった。
で、夜も更けて、帰るいとこ氏をバス停まで送っていき、家へ戻って玄関のドアを開け、中へ入ると…、あっ、倒れ掛かってる!特に、次男坊! 急激に背丈を伸ばし花を付けたヒヤキントスどもが、自らの重さのために斜めに傾ぎ、倒れかかっているではありませぬか。
じきに庭へ下ろすのだからと(普段は決してしないのだが)買ってきたときの窮屈なプラ鉢のまま、陶製の鉢カバーに入れていたのだが、やっぱり無理だったのだ。ふーむ、これは植替えるより他にありますまい。さて、どんな鉢に移してやろうかしらん…
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