Leonna's Anahori Journal
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2005年08月07日(日) アラン・チャンの蓋碗

 
友だちからメールが来て、「目の先で空間が震えてるっていうのは、RAINサンの歌じゃなくて、目眩のせいなんじゃないの。大丈夫なの?」と書いてありました。大丈夫かって言われても…(ひとことでは説明しづらいなぁ)

さて、毎日ジフンチャンのことばっかり書いてるので、今日はブレイクしましょうかね。私もダメ、ダメ、モウツカレタわ。

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きのう。

英会話の後、新宿高島屋のアラン・チャン・ティールームへアラン・チャンデザインの蓋碗(がいわん)を買いに行きました。蓋碗というのは中国茶を飲むための蓋付き茶碗で、急須にも湯のみ茶碗にも使えるものです。

このまえ香港へ行ったときに、ペニンシュラの中にあるスプリングムーンというチャイニーズレストランで食事をしました(いくら払ったか知らないけれど、まっこと酔狂な会社です。料理に箸をつける前、こいつを食べちゃうと今までのように社長に対してハッキリものを言えなくなったりするんじゃないか?、と一寸考えた。ま、据え膳食わぬはチマリスの恥ですから、そういうことは一応食べ終わったあとで深く考えてみることにしたのですが)。

エニウェイ、そのときめずらしい菊花の入ったお茶を何十杯も、この蓋碗でサービスしてもらったのです。お給仕さんが、蓋をとってお湯を注いだ蓋碗を片手で持ち上げ、軽くずらした蓋のところから、急須のようにして別のお湯飲みにお茶を注いでくれるのです。

そのときに、中国茶のお作法って面白いなあ、中国茶って奥が深そうだなぁとすっかり興味を持ってしまったのですが、ではアラン・チャンデザインのものをひとつと思ってアーケードのアラン・チャン・クリエイションズへ行ってみたところ、例の「クレイジーな人間ならたくさん知っている」というショップ店員さんから、蓋碗はもう売り切りました、今後作る予定はありませんと言い渡されてしまった。

なんでも、マニラのペニンシュラでもたくさんアラン・チャンデザインの食器を使っていて、まとまった量のオーダーがはいるのだけれど、そのマニラで蓋碗を使わなくなったと(恐らくそういうような意味のことを)言うのですね。私は凄くがっかりしてしまって、このまま手ぶらでは帰れない!という気持ちに。結局、蓋付きのマグカップを買って帰ってきたのでした。

(ちなみに空港内の『上海灘』で買ったターコイズの金魚柄蓋碗は、ためつすがめつの観賞用。一度くらいなら使ってみてもいいけれど、きっと縁の金彩が落ちてしまうのではないだろうか)
 
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ところが、日本へ帰って来てからネットで調べてみると、アラン・チャンのお茶碗なら、新宿高島屋のティールームでも買えるみたいなのだ。場合によっては蓋碗も手に入るかもしれない。で、一度訪ねてみようとずっと思っていたのを、ついに昨日実行に移したというわけなのです。

で、ありました。あったんです、本拠地香港の本家アラン・チャンクリエイションズで手に入らなかった蓋碗が、新宿に(←蓋碗、写真の左端に写っています)。せっかくなのでティルームに入ってお昼御飯にお粥をオーダーし、同時に蓋碗ひとつ包んでくださいとお願いしました。

ところでその店、ティールームと名乗るだけあって、着席している人たちは皆さん、ほとんどがお菓子を食べてお茶(いろいろな中国茶)を飲んでいらっしゃる。食事をしているのはほんのわずかの人たち、中でもこの暑いのにお粥なんかたのんでいるのは私くらいのもの。ところが、ティールームの中は、お茶をおいしく飲むためなのか、それとも単なる省エネなのか、あまり冷房を効かせていないんですね。おかげで私ひとりだけ汗びっしょりになってお粥を食すの図になってしまいました。かっちょわるー。

さーて。お粥を食べ終えると、今度はなにか甘いものがほしくなります。そこでワゴンからお菓子を二種チョイス(一種類でよかったんだけれど、二種もしくは三種チョイスしかメニューになかった)。フランボワーズのチョコレートケーキとジャスミン茶のシャーベットを選んだところ、ケーキもグーだったのですが、シャーベットのなんとまぁ美味しかったこと(オススメ!)舌鼓を打つのみならず、出た汗まで引っ込みました。

すっかりいい気分になって、文山包種だの白茶だの茶葉も買ってしまって、あああーん、小金出る出る。此処で遇ったが百年目の蓋碗と、軽くなったお財布を抱えて帰宅しましたとさ。まっ、メデタシメデタシ。
 
 
 


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