Leonna's Anahori Journal
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庭の雑草がのび放題になっている。意を決して草むしりをすることにする。 結果、45リットルのビニール袋が二つ、引き抜いた雑草でいっぱいになった。
最初、あまりにも可愛いので残そうと思った豆科の雑草(スィートピーに似た小さな花をつける)も結局全部抜いてしまった。心配することはない。しらない間に茎を伸ばしてまたじきに抜かなければならないようになるはずだ。
地面にしゃがみ込んで、土やみどりで爪の間を汚している間、いろいろなことを考える。何だか頭の中がクリアになって、“思索”などと呼ぶのは大袈裟にしても、普段あまり考えないようなことを考えたりする。そのとき私は、カレル・チャペックやヘルマン・ヘッセに少し(ほんの少しだけ)近づいているのだ。
-- 夜中。また外で鈴の音がする。この頃、夜になると近所の飼い猫がこのあたりを夜の散歩コースにしているらしいのだ。
深夜になると(おそらく首輪に付いた)鈴の音が聞こえてきて、それは、誰もいないところでひとり遊びに興じる猫の姿を彷彿させる。ひとの目がないのをいいことに、好き放題に走ったり飛び跳ねたり、悪ふざけしている猫の姿が目に浮かぶようだ。
数日前、使っていない鉢の水受け皿へドライフード(これもまえの住まいから持ってきたのだ)を入れておいたら、翌日、まじめに食べずに少しだけ囓っておもちゃにした形跡が残っていた。
雑草を刈ってしまったので、もう猫は(様子が変わったので警戒して)来ないのではないかと思っていたのだが、今日も鈴の音がしている。でも、丈の伸びた雑草の庭で遊ぶ猫の姿は思い浮かんでも、なにもない庭で猫がなにをしているのか、いくら鈴の音を聞いても思い浮かべることができない。
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