Leonna's Anahori Journal
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午後、日本橋の語学学校。英会話のレベルチェックを受けに行く。 レベルも何も、もともと無いも同然の語学力であるから、気が重いような、はたまた軽いような、変な気分である。
担当してくださったのはボストン出身の男の先生で、この道24年のベテラン。インテリながら柔らかい雰囲気をまとって、初心者を緊張させないようにという心遣いが感じられる。どこに住んでいますか。仕事は何を?会社の場所は?家族は?と質問が進んでいって、趣味は何ですか?と訊かれる。そこでチマリス少しもあわてず「テニスをします。あとフットボールを観ます」。
すると先生「フットボール?それってサッカーのこと?」「イエス。サッカーです」「ふーん、僕はガンバ大阪、好きなんだけどアナタはどこのチームが好きですか?」「フフフ、実はあたくし、ACミランの大ファンなんですのよ」「ウウウー、ミラン!実は僕はマンチェスターユナイテッドの大ファンなんだ。こないだのCLはミランにまんまとやられたよ!」 …なんと、ボストン出身のこの先生、結構なサッカーファンだった。
そこですかさず「私、プレミアも好きですよ。なかでもやはりユナイテッドは気になるチームですね。ライアン・ギグスがいるし」。そしたら先生、「ああ、ライアン・ギグス。素晴らしいね。僕のお気に入りはニステルローイなんだ」。ウワァーオゥオゥオゥオゥー、大盛り上がり大会(笑)
面接&レベルチェックが終ったあと、入れ替わりに入ってきた日本人スタッフの女性がこう言った。「サッカーのお話で大変盛り上がったそうですね。先生、彼女はサッカーのこととなるとちゃんと話せるんだヨと仰ってましたよ」。 サッカーのこととなると、ってことは…(笑)。ま、自己診断レベルと同じ結果だったわけで。この際ですから基礎からみっちりと勉強させていただきます、がんばりまっす。
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さて、このアメリカ人の先生(しかしサッカー好きのアメリカ人なんてめずらしいわね。私は初めて)が、なぜ“カルグクス先生”なのかといいますと。
面接中に「出張はどこの国へ行きますか」と訊かれたので、「韓国です」と答えたところ、「私は二度韓国へ行ったことがあります、ロッテホテルに泊まってロッテ免税店でいくつか買い物しました。あとは梨泰院(イテウォン)にも行った」。すかさず、自分の着てきた革ジャンを指して「イテウォン!」と叫ぶわたくし(イテウォンはオーダーメイドのレザーウェアで有名な場所)。
さらに先生「韓国ではコリアンバーベキューとキムチとカルグクスが美味しかったです」。カルグクス…、えーとえーと、カルグクスって何だったっけ、「ワッツかるぐくす?」。「韓国のうどんです。あさりが入っていて…、」「あっワカッタ。こーんな(と言いつつ腕で輪を作る)洗面器みたいに大きな鍋に入って出てくるヌードルだ」。
思い出しました。私はこの前の出張で二回カルグクスを食べている。たしかに美味い。麺好きの私の好物です。 で、焼肉とキムチはともかく、スラスラと“カルグクス”なんて言葉が口から出てくる素敵な先生だから“カルグクス先生”、というわけなのです。もちろん私の心の中の命名ですので、ご本人は自分が“カルグクス先生”であるなどとは夢にもご存知ないわけですが。
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下の写真は韓国で初めて食べたカルグクス。これで二人前です。鍋の底にはアサリがザックザク。薄味ながら良いおダシが出てました。あー、食べたくなってきたわー。
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