Leonna's Anahori Journal
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2005年03月09日(水) 熱とウダウダ

ついに風邪をひいてしまった。

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この数日、ずっと寒気に襲われ続けていたのだけれど、一昨日の午後、とうとう熱っぽくなってきたので会社を早退して帰った。韓国出張前たまに痛んでいた喉は、ソウルにいる間も疲れれば痛むし、少し長めに睡眠をとったりサウナで汗をかいたあとはスッと痛みが消えたり、ようするに出たり引っ込んだりという状況だった。その喉も熱を帯びたような感じで、ズキズキと痛む。

しかし、私は風邪を引いても相当ひどい状態にならない限り、食欲は衰えない。それで、駅前のスーパーでアーモンドとオーガニックプルーンとミネラルウォーターとナムルを買って帰った。正直に書くなら実はキムチも買った。体調が悪くて早引けしてきた人間の買う物としてどうなのかと、自分でも思わなくはなかったけれど、食べたかったのだからしようがない。

帰宅して、ちょこちょこっと食べ物を口に入れて、いつも通りダイニングチェアに座ったままうだうだしていた。私は家にいるときは、寝ているときをのぞくと、ほとんどこのダイニングでTVを観るかインターネットをしている。その普段からの悪習のままにダルダル、ウダウダしていたが、それでもさすがに7時過ぎにはベッドに入った。

目を閉じると全身から何かジワーーーッと滲みだして来るものがあって、引きずり込まれるように眠った。夜中に二度、大汗をかいて目が覚め、着替えてまた寝た。それだけ汗をかいたにもかかわらず、朝になってもまだ変な寒気が残っていた。身体はどんよりと重たくてとても起きる気になれない。腹這いになったまま会社に電話をかけてから寝直すと、昼までにもう一回、大汗をかいた。

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午後。起きて着替えて、ビビンパを作って食べる。もちろんキムチも食べた。喉の痛みはほとんどとれたけれど、かすかな寒気(の予感のようなもの)がある。熱い日本茶を飲みながら、唐突に、あー、もううんざりだな、と思う。本当に韓国に住むか。そうすればこの訳のわからない薄ら寒さから逃れられるかもしれない。

少なくとも、ダイニングのテーブルに向かって座りながら、どうして私はここでこうして独りで座っているのだろうかなどと、繰り返し自問するようなことはなくなるだろう。別にもう、どこに住んだってかまわないのだ。本だの家具だの、自分の所持品に対する執着もなくなった。

まだ少し寒気がしたけど、出かけることにした。家の中にいて、うだうだしていたくなかった。私は一日のうちで夕方が一番やる気が出るようだ。これは私の出生時間が夕方5時頃であることと関係があるのかもしれない。普通赤ん坊というものは朝の訪れとともに生まれてくることが多いらしいのだが、私は沈む太陽を追いかけるようにして生まれてきたらしい。

とにかくジーパンをはいてコートを着て、バスに乗って出かけた。
 
  
 
 





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