Leonna's Anahori Journal
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2005年03月01日(火) 韓国のCD事情

RAINことチョン・ジフンの呼称のこと。私はずっと“ビ”と呼んでいたし、雑誌なんかでもビと書いているところもあるんだけれど、大方の表記は“ピ”となっているようだ。

その“ピ”のこと。今日も今日とて、会社の帰りに銀座へ寄り道して、日本盤の"IT'S RAINING"も買ってしまう。だってだって。日本語のブックレットとDVDがついてるっていうんだもん(ああ、もう全開だ)。RAINに首ったけ。

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言い訳するわけじゃあないけれど、韓国盤のCDはとても安かった。たしか12800ウォン(日本円で約1280円)くらいだったと思う。

韓国ではアルバム1枚が日本円にして約1200〜1500円で買えると知ったのは、滞在5日目、梨泰院(イテウォン)というところでノラ・ジョーンズと槇原敬之の新譜を買ったとき。私が、帰るまでに一度大きなCDショップへ行ってまとめ買いしてやろうと心に決めたのはこのときだった。

ところが、帰国の二日前、通訳のチエちゃん(仮名)にガイドブックをみせて、チョンノにあるソウル一大きいCDショップへつれて行ってもらったところが、オヤ、昨年11月に閉店ですか…。
しかたなくチエちゃんが行ったことがあると言うタワーレコード(2ヶ所)に電話してもらったが、ナントいずれも閉店したという。

つまり、こういうことなのだ、インターネット大国の韓国ではもうあまりCDなんか買わなくなっていて、MP3でダウンロードするのが主流なのだ。

帰国前日につれていってもらったシネプレックスに併設のCDショップ(ここで"IT'S RAINING"を買った)でも、発売からちょっと時間のたったディスクはおいていない。ほとんどが新譜。移動の車中で、チエちゃんのCDで聴いて涙を流すほど気に入ってしまったキム・ジョウハンというひとの或る曲を探してもらったら、店員さん、まるで南部せんべいが入ってるみたいな円筒形のパッケージを持って現れた。「これになら入っているのですが」って、そんな24枚組出されてもなぁ…

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しかし、クラシックのCDはけっこう面白いものが揃っていて、2枚組でも変わらず15000ウォンという安さだから、これは結構お買い得なのではないか。

この帰国前日に訪れたCDショップで、私は“ピ”のアルバム2枚(1枚目と3枚目。2枚目は品切れ)とジェシー・ノーマンの2枚組ベスト、あとNELL(ネル)というバンドの"walk through me"というアルバムを買った。これで、日本円にしてだいたい5千円くらい。

ちなみにNELLというのは、まんまブリティッシュの抒情派ロックで、韓国語で歌っているにもかかわらず、いくら聴いてもこれがアジアの人間の音楽だとは思えない。ミョンドンのパスタ屋でスパゲティを食べているときに店内に流れてきて、チエちゃんに「これ、一体誰なん?」とたずねたら、すぐにウェイターの男の子を呼んで訊いてくれた。男の子は紙ナプキンに私の差し出したボールペンで -NEL- Thank you. と書いてくれた。

韓国の若い人の音楽はメチャメチャかっこいい。言葉が音楽向きなのだ。韓国語という言葉は旋律にのったときにその美しさを発揮する。歌い手も感情の表現が巧みだし、歌唱力もある。
日本に帰ってきてからしばらくは、いわゆるJ−POPというやつが、みゃーみゃーひゃらひゃらと薄っぺらに聴こえて仕方がなかった。



















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