Leonna's Anahori Journal
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2004年12月19日(日) |
顕子と繁とレイ・ハラカミ |
ヴィスコンティの『山猫』のことを書いたら、矢野顕子ライヴのことをまだ書いていなかったことに気がついた。 --
今年も12日に行ってきました、さとがえるコンサート・イン・NHKホール。今回のゲストは、「くるり」と「レイ・ハラカミ」。岸田繁とハラカミくんと三人で『ばらの花』をやる、という野望をついにかなえたアッコちゃんは、しごくご機嫌でありました。
でも正直に書くと、たったひとり(と、ピアノ一台)きりで緊張感をみなぎらせていた昨年の矢野顕子も凄かったけどねぇ、などとついつい思ってしまう私。とはいえ、去年はなかったお楽しみ満載だった今年のステージ。キーボードに矢野顕子を迎えた「くるり」は、めっちゃゴージャスでしたよー。あんな「くるり」、ちょっとないよね。
あと、昨年はトラック(『終わりの季節』と『David』の二曲)のみ参加のレイ・ハラカミ。私は今回はじめて実物のハラカミ氏を目の当たりにしたのだが、この人の音楽世界って、何ともいえない色彩と温度を持っている。レトロ、とでもいうのかな。ちょっと内田百間の小説世界にも似ている。当然のことながら大いに魅了されてしまった。
ところで、「くるり」の岸田繁、レイ・ハラカミは共に京都の出身だそうだ。そういえば、高木正勝も京都出身のアーティスト。ふーむ、時代は京都、なのだろうか。そう思ってみると、さすがに三人とも美意識が高い(ような気がする)。 -- 本日の購入本。
「甘やかな祝祭」 小池真理子・藤田宜永/選(光文社文庫) 「河童・或阿呆の一生」 芥川龍之介(新潮文庫) 「〈私〉という演算」 保坂和志(中公文庫) 「残響」 保坂和志(中公文庫) 嵐山光三郎の「おとこくらべ」という本を読んだら、なんか芥川龍之介ミーハーみたいな気分になってしまって。この作家に惚れなきゃ嘘よ、みたいな(笑)。で「或阿呆の一生」。 「甘やかな祝祭」は恋愛小説アンソロジーなのだが、収録されている作家が田辺聖子、笹沢佐保、井上靖などとかなりシブめで興味津々。
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